本日(8月17日)、第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第8回が開催されました。
今回のテーマはカウンセリングでした。
オープンパス・メソッド(R)ではカウンセリングを重視しますが、それはクライアントの主訴を第一と考えるからです。
姿勢分析や動作分析で得た結果よりも、クライアントの訴えに重きを置きます。
ただし正確に言うと、この場合の「クライアントの主訴」とは、クライアントの生(なま)の訴えを、クライアントとボディワーカーが協力して、ボディワークで対処できる形に再構成したものです。
クライアントの訴えを詳しく聴取し、それに対してボディワークで何ができるかという、ボディワーカーからの情報提供を行います。
そうした相互作業の中で、今後のセッションで扱われる中心問題が導き出されます。
オープンパス・メソッド(R)は、姿勢や動作、身体バランスに関する「絶対的イメージ」を持ち合わせていないので、こうした作業が大切になってきます。
もちろん、自他による数々の研究成果から得た、身体生理、身体構造に関する情報を鑑みながらの作業となります。
今回は最初に、クライアントに対して正確な情報提供を行うことができるように、ファシャワークの各技術(浅筋膜リリース、深部筋膜リリース、イーズポイントリリース、牽引法)間の違いについて復習しました。
次にボディワーク・セッションの大まかな流れについてお伝えしました。
ボディワーク・オフィスは、ネットの中に「看板」があるのが通常ですので、予約受付などはネットを通して行われることになります。
私たちのセッションは、メールを交換した時点から始まっていると考えなければなりません。
そして予約が成立し、クライアントとの最初のミーティング、インテーク(カウンセリング)、セッション、セッション後のカウンセリングという具合に、ボディワーク・セッションは進行します。
そうした進行の中での注意点などお伝えしました。
次にカウンセリング演習のための説明を行いました。
「開かれた質問」と「閉じた質問」に関する、オープンパス・メソッド(R)の考え方、症状や痛みといった、ボディワークでは扱いにくい問題に対する対処、体性感覚に留意させるための言葉がけなどについてお伝えしました。
その後はロールプレイの形で、「開かれた質問」と「閉じた質問」を使って、クライアントの生(なま)の訴えを、ボディワーク・セッションで扱える内容にする練習、困ったクライアント(クレーマータイプ、時間にルーズなクライアント、個人的な付き合いを求めるクライアント、モンスターマザータイプ、パワープレータイプ、時間延長サービスを期待するクライアント、痛みしか訴えないクライアント、など)に対処する練習などを行いました。
最後にインテークフォームを作成しました。
インテークフォームとは、ボディワーク・セッションの初回にクライアントに書き込んでいただく、またクライアントから聴取した内容を書き取るフォームのことです。
インテークフォームの内容は、ボディワーカーがどんなクライアントを受け入れるつもりかによってまったく違ってきます。
受講生の間から「今回はいつもとは違った疲労感がある」という声が上がりましたが、施術で使うのとは違う意識レベルでの学習だったと思います。
2014年08月17日
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