2014年08月30日

下肢背側のリリース/ボディワーク入門講座

昨日、よみうりカルチャー恵比寿主催の「ボディワーク入門講座」(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。
今回のテーマは「下肢背側のリリース」でした。
腰背部、臀部、下腿背側部に対して、ソマティカルワーク、ファシャワーク(どちらもオープンパス・メソッド(R)のテクニック)を行いました。

私たち人間の基本姿勢は直立位です。
しかし、私たちの身体を骨格レベルで見ると、直立に適しているとは言えません。
軸骨格と付属骨格との関係、その関節の仕方を見ても、脊柱と頭蓋、胸郭、骨盤との位置関係を見ても、四足のほうが負担なく生活できそうです。

四足動物は、特殊感覚器(目、耳、鼻、口など)のある頭部を前方に向けて、全肢を使って前進します。
脊柱はその頭部に従って、地面と平行に動きます。
人間の場合には、下肢の上に脊柱が縦に、またその上に頭部が乗っています。
上肢は胸郭から垂れ下がっています。
頭部、胸部、骨盤は脊柱の前側に付いているので、脊柱に生理曲線があるとしても、身体の前後バランスは良いと言えません。

前回と今回、リリースの対象とした、身体背側にある筋群は、こうした身体を支えて、私たちの立位での生活を助けています。

前回は背中の筋群に対して筋膜リリースを、今回は背中の下部(腰背部)筋群、臀部筋群、大腿部背側筋群(ハムストリングス)に対してソマティカルワーク、ファシャワーク(≒筋膜リリース)を行いました。
本講座のサブタイトルは「ロルフ・メソッドに学ぶ」ですので、対象筋群の範囲はロルフィングの第6セッションに相当するものでしたが、リリース方法は(特に今回は)オープンパス・メソッド(R)独自の内容となりました。

実技練習は、今回もペアになって行いました。
ソマティカルワークについては、いつもより実践に近い形で、互いに相手の身体状況に合わせた働きかけを行いました。
クライアント役は腹臥位になって、股関節を伸展させます。
股関節を伸展するとき、健康な状態では同側の大腿背側部、同側の臀部、反対側の腰背部、同側の腰背部の順に筋活動(発火)が起こります。
まず、その順番が狂っていないか、過度に反応する筋、あるいは弱化した筋はないかを触察によって調べましたが、この作業がなかなか難しかったようです。
調べ終えた後、不具合のある筋を正常化するために、微小なムーブメントとソフト・タッチ(ホールディング)を使って働きかけました。
前者は中枢の伝達系に対して脱学習のために、後者は末梢の器官である筋紡錘、ゴルジ腱器官に対して用いました。

ファシャワークの実習では、腰背筋膜、脊柱起立筋群、広背筋、大臀筋、ハムストリングスに対して働きかけました。
今回は手技に意図を持たせ、圧の方向(線維に沿って、あるいは横切って)を決めてのリリースとなりました。
この記事へのコメント
今日のプライベートのレッスンで さっそく、発火の順番チェックをしてみました。4つの順番をつける(頭がおかしくなりそうです!方程式化できないものでしょうか?)のにはもっと実践が必要ですが、すくなくとも弱化している筋を発見することができ、タクタイルをしながら活性化の動きをしていただいたところ、効果を実感していただけました。

WSなどに出ても、その時は ほうー っと啓発されても、実地で使えないことも多いです。しかし、オープンパスのワークはシンプルで明確でいつもすぐにでも使えるところが素晴らしいです。
Posted by クララ at 2014年08月31日 01:00
コメントをありがとうございます。

コメントに気づかず、お返事せずに申し訳ありませんでした。

発火順の調べ方、慣れるまではほんとに頭がおかしくなりそうですね。
だけど使えるようになると、有効な方法だと思います。
講座後、さっそく使ってくださったようですね。
生徒さんに使われて効果を実感していただいたようで、実践ですぐに使えるというのはさすがです。
Posted by 小川隆之 at 2014年09月16日 00:36
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