触察して「拘縮(注)がある」とわかるためには、それ以前に、拘縮をそれと知って触れた記憶がなければならない。
その記憶との照合によって、はじめてそのようにわかるのだ。
拘縮を触察した際に記憶されるのは、その手ざわりだけではないはずだ。
たとえば目で見た情報も得ているだろう。
触れてみて拘縮のある部位の周囲に、見た目にどういう歪みがあったかなどが記憶されているはずだ。
施術の経験を積み重ね、そのような多くの記憶が蓄積されたなら、じつは誰でも見ただけで(手で触れなくても)拘縮がどこにあるかくらいは、けっこう簡単にわかるのだ。
私がパルペーション・トレーニングの中で「エアパルペーション」という方法を紹介してきたのは、それが視覚(化)と触運動覚をリンクさせる方法で、見ただけで拘縮のある部位(もちろん拘縮だけでなく、さまざまな触覚情報)がわかる能力を、通常よりかなり早く(数年→数か月、あるいは数週間)、しかも正確な形で習得させてくれるからだ。
(注)本記事では以下の意味:持続的に筋肉が収縮しており圧痛がある。痙縮。
2014年11月19日
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