第2期は単位数が第1期の倍近くとなり、テキスト内容もソマティカルワークを、そしてオープンパス・メソッド(R)を1つの「体系」としてお伝えできるように斎藤講師が再構成しました。
オープンパス・メソッド(R)は、技術の寄せ集めではなく「技法体系」です。
オープンパス・メソッド(R)を学習するために、「パルペーション」「ファシャワーカー養成」「ソマティカルワーカー養成」「インテグレーティブワーカー養成」という4トレーニング(後3トレーニングによる3つの認定資格)がありますが、これらはトレーニーの皆様にオープンパス・メソッド(R)を段階的に学習していただくための分割で、本来的には1つの技法です。
オープンパス・メソッド(R)は、技法体系として「思想」「技術論」「技術」という3分野を含みます。
「パルペーション」から「インテグレーティブワーカー養成」までの4トレーニングとも、これら全てを含みますが、「思想」の中心的な部分は全て「ソマティカルワーカー養成」に含まれています。
ですから4トレーニングのうち、「ソマティカルワーカー養成」がオープンパス・メソッド(R)を学習する上で「核」となるトレーニングであると言えるでしょう。

オープンパス・メソッド(R)の鍵概念は、「クライアント・センタード」です。
オープンパス・メソッド(R)の思想も技術も、この鍵概念によって支えられています(もっと言えば、この鍵概念から生じています)。
「クライアント・センタード」と言う場合の「クライアント」を、オープンパス・メソッド(R)では2つの意味に捉えています。
1つは「〈私 I/ego〉としての人間」、もう1つは「〈からだ soma〉としての人間」です。
オープンパス・メソッド(R)では、身体学(somatics)を用いて前者を「一人称のからだ」、後者を「無人称のからだ」として、また身体理論(諸科学)を用いて前者を「意識者」、後者を「非意識者」として説明します。
そして、臨床的にこれら2者と相対する技術を有しているのはもちろんです。
第1回である今回は、講義でソマティカルワークの背景となる思想(オープンパス・メソッド(R)の思想)について時間をかけて説明し、演習では簡単なテクニックを用いて〈からだ soma〉体験をしていただきました。
【演習:重さを感じる】

【演習:角度を感じる】

【演習:名前を付けて動かす】
