実習:ソマティクス体験導入のために
一人称、無人称、注意分散(注1)、受動的注意集中(注2)をキーワードに、5つの演習を行いました。
演習1:注意を操作することで、神経系に働きかける。
演習2:反射的な身体反応を利用してソマティクスを体験する(身体全体の動きを導き出すことで)。
演習3:反射的な身体反応を利用してソマティクスを体験する(上肢の動きを導き出すことで)。
演習4:身体運動と注意集中、体性感覚(化)と視覚(化)を用いて、感覚を変化させる。
演習5:イメージを用いて身体運動を喚起する。
(注1)注意の範囲を広げる、広い範囲に注意を向ける。
(注2)現状態、起こることを批判せず解釈せず注目する。

講義:言葉がツールとなる
言語論(ソシュール−メルロ=ポンティの系譜(注3))について講義しました。
言葉と認識の関係、私たちが言葉によって世界を切り取り、切り分ける方法、生体験から世界認識が形成されるプロセスについて話しました。
(注3)ランガージュ(langage)、ラング(langue)、パロール(parole)のうち、ソシュールはラングを、メルロ=ポンティはパロールを重視します。
ソマティカルワークでは言葉(言葉がけ)を主なツールとして用います。
ソマティカルワーカーにとって、言語と認識に関する知識は必須。
また、言葉の意味を、1)行為・行動、2)動作、3)身体運動に分割し、自覚的に用いることについて話しました。

