1月25日、第1期オープンパス認定インテグレーティブワーカー養成トレーニング第5回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。
今回のテーマは「疼痛解消テクニック(その3)」でした。
今回は、疼痛解消テクニックにおける3つの働きかけ(注1)とホールディング(注2)の復習を行いつつ、新たに疼痛部位および関連部位で感覚できる微細動について学びました。
(注1)筋線維(筋紡錘)に働きかける、体液循環を促す、記憶を改変する、という3つの働きかけ。
(注2)疼痛部位を弛緩させる目的で行います。また、その部位に関わる関節を狭める、あるいは周囲の骨群を近づけることによって行います。
疼痛解消の施術時には、疼痛部位および関連部位に、牽引、膨隆、流動の3つの微細動を感じ取る必要があります。
牽引というのは、(全身どこを触れても)疼痛部位に向かって収縮する動きのこと、また疼痛部位を押圧した際に関連部位で感じる、疼痛部位に引き寄せられる動きのことです。
これは膜連続体の動きと言えます。
膨隆は、頭数部位を押圧したときの反発力、また同期して関連部位で感じる、手指を押し上げる動きのことです。
これは押圧による、身体の物理的な反発力および膨張によるものです。
流動は、体液循環手技によって起こる動きで、皮下を波紋のように広がり、その後、身体中心に方向転換する、流れるような動きです。
これは体液の動きと考えてよいかと思います。
今回もデモンストレーションをお見せしながら、実習を進めました。
疼痛解消テクニックは、疼痛構造に働きかけるものでなければなりません。
デモでもお見せしましたが、疼痛を解消するだけならば、数秒(5、6秒)で事足ります。
しかしそれでは、数日中に症状は戻ってきます(戻ってくる確率が高いです)。
疼痛解消テクニックはその場で結果を出せるだけでなく、それが持続します。
たとえ症状が戻ってくるとしても、それを支える構造が弱化しているので、痛みの程度は低減しているし、容易に取り去ることができます(連続した数セッションを計画する必要はありますが)。
疼痛解消テクニックを適用して、「疼痛がやや楽になる」「改善したように感じる」というのでは、それは機能していないと言ってよいでしょう。
疼痛解消テクニックが機能しているのなら、「痛みがまったくなくなった」「ほとんど改善した」ということになるでしょう。
熟練が必要なテクニックではありますが、多数の方がすでにそのような結果を(後の結果は経過観察が必要ですので、「その場では」ですが)出せたようです。
しかし、まだ習得度は十分ではありません。
次回も引き続き、このテクニックを学ぶ予定です。
2015年01月26日
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