2月6日、よみうりカルチャー恵比寿主催「ボディワーク入門講座」(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。
今回のテーマは「背中のリリース」でした。
自分の身体の中で、もっともよく見る部位はどこでしょう?
多分、手ではないでしょうか。
発達的な観点から言っても、そうでしょう。
それに比べて、背中というのは、あまり顧みられることはありません。
ところが、他人からもっとも見られやすい部位と言ったら、背中ではないでしょうか。
他の部位と比べて、本人に気づかれることなく、遠慮なしに見ることができますから。(笑)
自分ではよく見えない。
他人からはよく見える。
背中というのは、あたかも、私たちの無意識のようです。
背中には、多くの抗重力筋があります。
頭蓋骨、胸郭、骨盤といった骨で出来た塊(かたまり)が、すべて背骨の前方に付いているからです。
つまり、背骨はこれらの塊のために、重力によって前方に引っぱられてしまうので、重力に抗するための筋群と、それを支える機構に守られる必要があるわけです。
背中を観察すると、お腹側と比べて、のっぺりしています。
肩甲骨が少し目立ちますが、それでも、あまり面白味のない形状をしています。
そうは言っても、大切な抗重力筋群は付いているし、普段は真剣に見ることの少ない(顔などと比べると、特にそうですね)部位でしょうから、たまにはマジメに探索してみるのもよいでしょう。
今回の講座は、背部の骨指標を触察することから始めました。
脊柱棘突起、仙骨後面、腸骨稜、第11、12肋骨、肩甲棘、肩甲骨下角などを触察しました。
骨指標のロケーションが分かれば、筋肉の走行を正確に捉えることも可能です。
触察の後は、背部筋群に対して筋膜リリースを行いました。
骨指標を参考に、棘筋、最長筋、腸肋筋、腰背筋膜、菱形筋などをリリースしました。
2015年02月07日
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