今回のテーマは「疼痛解消テクニック(その4)」でした。
疼痛解消テクニック(注1)には、高い効果を期待できます。
このテクニックは、オープンパスが約3年をかけた研究の末に、昨年(一部、一昨年の夏)からセッションで用い始めたのですが、その疼痛(完全)解消率は、現時点で7割を超えています(26ケース中。現時点で、連絡が取れるケースに限って、疼痛解消に関する最終セッション後、6ヶ月以上経過して再発していない場合のみ)(注2)。
改善率で言うと、優に9割を超えています。
(注1)慢性疼痛に対するテクニックです。
(注2)肩こり、腰痛の解消、膝痛、および病院を受診し、ヘルニア、坐骨神経痛、線維筋痛症などと診断され、通院するも、症状の改善の見られなかったケースの疼痛解消(あくまでも、症状ではなく、疼痛のみの解消)。
セッション数で言うと、早ければ1〜3回で、長引いても週1ペースなら5回くらいで、かかっても10回あれば良い結果が出ます(「週1ペース」というのが大事なところです。疼痛解消後の構造変化がかなり大きいので)。
今回は、疼痛解消テクニック・シリーズの4回目となるので、技術の精度を上げることを目標に演習を行いました。
痛みに関する聞き取り(どこに痛みがあるのか? どんな動きが阻害されるのか? どんな動きが痛みを悪化させるのか? など)から始め、圧痛点の発見、ホールディングの方法、微細動の感得を実習しました。
最初にデモンストレーションをお見せして、その後、ペアを組んで行いました。
デモンストレーション:問題部位から膜連続体の影響(張力)を一時的に取り去るためのホールディングを説明、同じ部位に対して3通り行う



疼痛を解消するだけであれば、数秒(5、6秒ほど)で事足りますが、膜連続体を通して「疼痛構造・機能」を変化させなければ(施術は、筋紡錘、体液、記憶という3レベルで行われます)、疼痛は再発する可能性が高いです。
微細動(牽引、膨隆、流動)を通して、構造変化を追わなければなりません。
実習風景1:骨盤部に対して

実習風景2:肩部に対して

