2015年03月09日

身体の上に影を描くとしたら、どこに描きますか?

人物画を描く技法について書かれた本が好きで、よく読んでいる。
特に、ルーミスを始めとして、レインズ、フェイジンなど、正確な解剖学に基づいた描画法を教えてくれる本が好きで、繰り返し読んでいる(・・・仕事柄だろうか? 笑)。

ルーミスの言葉に「明暗そのものが構図を作り出す」というのがある。
昨日のインテグレーティブワーカー養成トレーニングで、技術説明の最中に、ふと気がつくと、この言葉を引用していた。

それは、疼痛解消テクニックに関する質疑応答の中で、クライアントの身体の上に目で見て(触らずに)圧痛点を探し出す方法を説明しているときのことだった。

圧痛点には、膜連続体の張力が集中している。
筋肉など、そこにある器官、組織は収縮し、「渦の中心」のようになって、他のものを引きつけている。
だから、圧痛点を見つけるためには、そこに向かって凹んでいるところ、あるいは折れ曲がったように見えるところを探せばよいのだ。

人物画技法、ルーミス.jpg

私はルーミスの言葉を引用し、次のように言っていた。
「身体の上に影を描くとしたら、どこに描きますか? あるいは、光を当てたときに、どこを暗く描きますか? そこが圧痛点のあるところです」
posted by baucafe at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇徒然日記
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