身体に不具合や痛みが生じたら、その部位を治せばOKでしょうか?
残念ながら、そうはいきません。
私たちの身体は機械と違って、壊れた部分を修理すれば、それでOKとはいかないのです。
オープンパス・メソッドの疼痛解消テクニックに、「記憶の改変」という手続きが含まれているのは、そのためです。
慢性的な痛みの場合、感じている痛みのいくらか(場合によっては、すべて)は、患部ではなく脳の中で起こっています。
不安、恐怖、怒りなどの感情や、環境から受けるストレスによって、もとの痛みが修飾されたり、作り出されたりします。
痛みを訴えて、私たちボディワーカーのもとを訪れるのは、医者から「異常なし」と診断されたけれど、それでもやはり痛みがある、痛みが消えない、という方々が多いのです。
ドクターショッピングを繰り返した後に、「藁をもつかむ」気持ちで訪れるのでしょう(注)。
(注)最終セッション(全5回)が終わって、20年来の腰痛が解消し、「最初は、藁をもつかむ気持ちでした」と、正直におっしゃったAさん。
Aさんは、私のところでボディワークを試す前には、ドクターショッピングを繰り返していたそうです。
そんな方々とのセッションでは、脳のメカニズム(痛みを修飾したり、作り出したりするメカニズム)に対して働きかけなければなりません。
私たちは、この点を押さえていることで、「藁」よりはすいぶんマシな仕事ができます。(笑)
関連記事: 第1期インテグレーティブワーカー養成トレーニング第4回 第1期インテグレーティブワーカー養成トレーニング第7回
2015年03月12日
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