今回のテーマは「頭蓋操作(その2)」でした。
背景となる理論に関しては、前回の講義で説明したので、今回は演習を行いました。
頭蓋操作では、最初に(筋系に働きかける前に)頭蓋骨どうしの関係を改善しますが、その過程で全身に変化が及びます(それも狙いの1つです)。
特に胸郭(胸肋関節、肋椎関節)、脊柱(椎間関節)、骨盤(恥骨結合、仙腸関節、腰仙関節)などに、即時、明らかな変化が生じます。

ご


胸郭、脊柱、骨盤の骨格構造(骨どうしの関係)に働きかけることで、頭蓋で出した結果を維持できます(一時的でないだけでなく、変化が持続します)。
オープンパス・メソッド(R)における頭蓋操作では、膜連続体、筋骨格系、体液系、認知系などを通じて全身に留意し、変化を起こします。
特に頭蓋から骨盤までを、1つの「機能体」として捉えます。



対象とする系によって、圧の方法、程度(強圧は用いません)を変えます。
認知系に影響を及ぼすために、クライアントの参加を促す手続きが多く含まれています。


次回は、顎関節の調整法(今回は時間の関係で、デモンストレーションのみ行いました)と緊張性頭痛の解消法を実習する予定です。