2015年05月13日

技術としての「傾聴」

「傾聴」の一般的な意味は「耳を傾けて聴き入ること」だろうが、ボディワーカーは「手を用いて聴き取ること」を学ばなければならない。
ボディワークで言う「傾聴」は厳密な技術なのだ。
だから「傾聴しなさい」と言われて、すぐに誰もが出来るようなものではない。

「傾聴」は触察の延長線上にある技術と言えるが、時間をかけて触察を行えば、それが「傾聴」となるわけではない。
実を言うと、「傾聴」は素早い技なのだ。
手を使うが、頭は使わない。
だから例えば、思考が立ち上がる暇などない。

傾聴.jpg


「傾聴」を習得するためには、集中の方法を学ばなければならない。
1.一点に集中しない。(分散集中)
 注意を分散することが必要だ。
2.身体を弛めておく。(弛緩集中)
 身体の緊張は視野を狭くしてしまう。
3.受け身でいる。(受動的集中)
 自ら何かを求めては、求める物事しか見ることができない。
 また、批判しない。
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