6月14日、第1期オープンパス認定インテグレーティブワーカー養成トレーニング・クリニカルセッションが行われました。
おいで下さったクライアントモデルの皆様、ありがとうございました。
受講生の皆様、お疲れ様でした。
また、マッサージテーブルの搬入・搬出をお手伝い下さり、ありがとうございました。
今回のクリニカルセッションに関しては、クライアントモデルの方々から高い評価をいただきましたが、同時に、多くの課題もあらわになりました。
クライアントの訴えとボディワーカーの見立てが、常に一致するとは限りません。
ボディワーカーが高度な見立てを行う場合には、一致しない場合のほうが多いかもしれません。
そのようなとき、ボディワーカーはクライアントの訴えをよく聴き、適切に情報を提供し、どのような方向でセッションを進めるのか、合意に達するまで話し合わなければなりません。
この合意に達する過程で「主訴」(注)が形成され、施術によって解決する対象となるので、この部分を曖昧にはできません。
(注)「クライアントの訴え≠主訴」となります。
これは、オープンパス・メソッド(R)独自の捉え方です。
ボディワーカーの全ての手技が「主訴」に関わって為されるのですが、そのことがクライアントにとって明確でない可能性がある場合には、必ず説明を行います。
以上は、「クライアントセンタード」という、オープンパス・メソッド(R)の思想に基づいたセッションスタイルですが、この部分が、実践の中では簡単なようで難しく、今回もこれを抜かして進めてしまったがために、その分、クライアントの満足感が低くなってしまったセッションも少なからずありました。
私は今回、受講生の方々の上達度を知りたかったので、クライアントモデルとして2セッションを受けました。
インテグレーティブワークでは、その前段階であるファシャワーク、ソマティカルワークの技術も統合的に用いなければなりませんが、今回、私を担当して下さったワーカーには、特に疼痛解消をお願いしました。
最終的には、幾つかあった疼痛は解消し、姿勢や動作などがかなり改善しました。
問題点を言えば、ホールディング(支持技術)に緊張があることで、疼痛解消に要する時間が長くなってしまうこと、ワーカー自身が体力を浪費するような姿勢を取ってしまうことの2点でしょうか。
ホールディングは、できるかぎり力まないように、脱力して行う必要があります。
例えば、抱えたり握ったりする力が強いと、クライアントの「痛み感」は必ず増します。
逆に、ほんの少し力を抜くだけで、クライアントの痛みは低減し、ときには消え去ります(このことを体験していただく機会もありました)。
疼痛解消テクニックは、熟練が必要な技術だと思いますが、今期生の方々は、数回の実習でかなりのレベルまで達していると思います。
2週間後に、第2回のクリニカルセッションが行われますが、今日の体験を糧にして、より「結果」の出せる、クライアントモデルの方々を満足させることができるセッションを目指して下さい。
2015年06月15日
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