2015年08月14日

オープンパス・メソッド(R)勉強会(筋反射を用いてボディワーカーの身体反応を見る)

8月12日、オープンパス・メソッド(R)勉強会を開催しました。
これまで斎藤と小川が二人だけで地味に行ってきた勉強会に、オープンパス・メソッド(R)・アドバンス・ボディワーカー(オープンパス認定インテグレーティブワーカー養成トレーニング卒業生)の方々をお招きした形です。
「地味に」とは言っても、オープンパス認定トレーニングで現在お伝えしている多くのテクニックがこの勉強会で考案され、オープンパス・メソッド(R)の思想が練られてきました。


今回は、論文などの紹介からスタートしました。
疼痛に関する学術論文4編と某学会大会の抄録1編を、斎藤が紹介しました。
どれも、心身医学、理学療法などの世界で、疼痛をどのように捉えているのかを把握できる内容のものでした。


その後、斎藤と私とでデモンストレーションを行いました。
最初に、オープンパス・メソッド(R)疼痛解消テクニックの前段階、完成する前のものをお見せしました。
このテクニックは、斎藤が考案したイーズポイントリリーステクニックを下敷にして作られました。
反転したイーズポイント(注1)を正常化する(イーズポイントに戻す)方法として作られたのですが、それが最終的に、疼痛解消テクニックに発展しました。
その発展以前のものをお見せしました。

(注1)心地よさを感じるはずが、痛みを引き起こすように変わってしまったポイントです。

次には、筋反射を用いて、イーズポイントや圧痛点に対する、私たち(ボディワーカー)の身体反応を見ていきました。
疼痛解消テクニックには、熟達が必要であると繰り返し言い続けてきましたが、その「熟達の内容」をお伝えできたかと思います。
熟達するとは、身体の声に従うことが可能になるということです。

私たち(ボディワーカー)の手指が圧痛点(問題のある点)に近づくと、あるいはそこに注意が向くだけでも、私たち(ボディワーカー)の身体(筋肉)は弱化します(筋反射を調べながら、デモを進めました)。
ところが、圧痛点に働きかけて、その部位の混乱や問題が解決し始めると、私たち(ボディワーカー)の身体は強化されて、全身が「立ち上がる」ように感じます。

痛みが解消されていき、全身が「立ち上がる」に連れて、ホールディング(注2)は変化し、それまで圧痛点のあった部位を、張力の変化に従って(ホールディングが)移動させます。

(注2)ボディワーカーがクライアントの身体部位をホールドすること。

痛み(圧痛点の)は、周囲の、あるいは遠隔部位の疼痛と共に解消され、(クライアントの)姿勢や動き(身体構造や身体機能)が大幅に変わります。


最後に、参加者どうしがペアになって、疼痛解消テクニックを実習しました。

勉強会1.jpg

勉強会2.jpg


今後も、アドバンス・ボディワーカーの方々を招いての勉強会を続けていく予定です。
というより、アドバンス・ボディワーカーの方々と力を合わせて、オープンパス・メソッド(R)を発展させていきたいと思っています。
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