8月13日、第9期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第12回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。
今回のテーマは、「イーズポイントリリーステクニック(第5回)」でした。
今回も実習中心で、体幹部背側、臀部背側、腰部外側のイーズポイントに働きかけました。
実習を行う前に、ご質問を2ついただきました。
1つは、横隔膜と大腰筋が接する辺りのイーズポイント(前回対象となったポイント)をどのように捉えたらよいのか、もう1つは、反転したイーズポイントを正常化すると、そこに働く張力は消失するのか、というご質問でした。
前者に対しては、デモンストレーションを行って、実際にその方法をお見せしました。
横隔膜と大腰筋が接する辺りは、横隔膜の呼吸運動と大腰筋の運動(主に股関節の動きに関わった)とが交差する地点であり、かつまた腹腔構造の要となる部位でもあるので、張力が複雑に行き交います。
当然、多数のイーズポイントが確認できる部位です(注)。
解剖学とは一致しないポイントも多々あるのですが、解剖学を利用することで、それらの発見を効率的に行えます。
(注)イーズポイントは、膜連続体に働く張力に関わって現れます。
後者に関しては、以前にも書きましたが、反転したイーズポイントを正常化すると(特に、疼痛解消テクニックを用いてそれを行うと)、イーズポイント自体が消失したように感じられる場合があります。
しかし、実際には消失したのではなく、周囲との張力関係によって、他の部位へ移動したのです。
張力は決してなくなることはなく、その強度が変わるだけです。
膜組織に働く張力は、私たちの身体とその動きを支持しています。
ご質問にお答えした後、実習に入りましたが、今回、最初の実習(体幹部背側に対して)ではデモンストレーションを行いませんでした(これまでは、手順やイーズポイントの位置をデモでお見せしていました)。
配布した資料に基づいて、自分でイーズポイントを見つけていただきました。
今回は人数の関係で、私も実習に加わって、受講生2名とセッション形式の練習を行ったのですが、2名とも見事にイーズポイントを捉えていました。
しかも、リリースの技術も十分に身についていて、私はかなりリラックスでき、身体構造の変化を感じることもできました。
多分、他の方々も同じように実力をつけているのではないかと思います。
2015年08月15日
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