今回は、質疑応答、ネックワーク(頸部の施術)の実習、交換セッションを行いました。
ファシャワーカー養成トレーニングの後半は、セッション実習が中心となります。
また、資格試験前日までに、各自で30時間のファシャワーク・セッションを実践することが義務付けられています。
今期も、今回で第22回となるので、受講生の方々は、実践と通して多くのことを学ばれていることでしょう。



ファシャワーカー養成トレーニングでは、この時期になると、決まって浮上する問題が2つあるのですが、今期もその例外ではないようです(他にも多々あるのですが、全期を通して共通する問題は、以下の2つです)。
1つはオープンパス・メソッド(R)の中心思想である「クライアントセンタード」に関わるもの、もう1つは痛みに対する対応に関わるものです。
オープンパス・メソッド(R)によるセッションでは、クライアントセンタードの思想に基づいて、クライアントの訴えをよく聴き、その訴えに対応しながらセッションを進めます。
トレーニングで、アナリシス(姿勢分析、動作分析など)よりもカウンセリングを重視し、後者を先にお伝えするのもそのためです。
ところが、アナリシスを習ってしまうと、ワーカー(施術者)はクライアントの訴えよりも自分の分析を上位に置いてセッションを進めてしまう傾向が多々あります。
場合によっては、自分の考えを押し付けてしまうこともあります。
さて、痛みに関してですが、クライアントが痛みを訴えてくる場合に、痛みのある部位に集中的に働きかけることは、役に立ちません。
役に立たないどころか、害になることが多いでしょう。
痛みを訴えられた場合に必要なことは、「痛み構造」(注)に働きかけることです。
「痛み構造」は、痛む部位に限定されず、膜連続体を通して全身を巻き込んでいます。
(注)痛みを支持する身体構造を言います。
痛みを解消するためには、この構造に働きかけなければなりません。
あたかも膏薬(こうやく)を剥がすように、痛みを身体から取り去ることはできません。
クライアントが痛みを訴えてきたとき、痛みのある部位に集中することがクライアントセンタードではありません。
「痛み構造」に働きかける過程で、クライアントに不満を抱かせないために、痛む部位に働きかける必要はあるかもしれません。
場合によっては、「痛み構造」について説明することも必要でしょう。
***************************
第11期オープンパス認定パルペーション・トレーニング
開催日時:日曜日 10:00−17:00/2016年2−6月(全15回)
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:小川隆之、斎藤瑞穂
詳しくはこちら↓をご覧ください。
http://baucafe.sblo.jp/article/167029159.html
「一から始める触察解剖学」
開催日時:水曜日の夜間(19:00−21:00)
会場:オープンパス・オフィス(東京都新宿区西新宿4−32−4)
講師:斎藤瑞穂、小川隆之
全8回参加の方/1回6000円、48000円+消費税
単発のご参加も可能。日時、金額の詳細はこちら↓でご確認ください。
http://rolflingopenpath.sblo.jp/article/164099027.html
よみうりカルチャー恵比寿「気軽に出来るボディワーク」
開催日時:第1、第3金曜日 19:00−21:00
会場:アトレ恵比寿7F よみうりカルチャーセンター
講師:斎藤瑞穂、小川隆之
お問い合わせ先:よみうりカルチャー恵比寿
http://www.ync.ne.jp/ebisu/center.html