オープンパス・メソッド(R)の根幹にあるのは、「ソマティクス(somatics)」という思想です。(注1)
それは生きた、実践的な思想であり、からだ(soma)をどう捉え、それとどう向き合うかに関わります。
オープンパス・メソッド(R)では、somaを「一人称(ego)を超えた上での無人称(注2)のからだ」と定義します(注3)。
しかし、その定義の前に「三人称から一人称へ、そして」という言葉を補う必要があるでしょう。(注4)
なぜなら、オープンパス・メソッド(R)は、下記の言葉を、somaと向き合い、実践の中で乗り越える(乗り越えざるを得なかった)ところから生まれたのですから。
「人間が外側から、すなわち三人称の観点から観察されたとき、人間の身体(body)という現象が知覚される。しかし、この同じ人間が自ら固有感覚(proprioceptive sense)という一人称の観点から観察されるとき、カテゴリーとして異なる現象、すなわち人間の『からだ(soma)』が知覚される」(T・ハンナ)
(注1)オープンパス認定ソマティカルワーカー養成トレーニングでは、「ソマティクス」の思想、およびその実践方法(技法)をお伝えしています。
(注2)オープンパス・メソッド(R)では、西田幾多郎あるいはW・ジェイムズの言うような「純粋経験」、すなわち「主客未分」状態での経験を表現・説明する用語として、「無人称」「非意識」という言葉を用いています。
(注3)この定義によって、オープンパス・メソッド(R)で言う「ソマティクス」が、他で言うのとは異なることになります。
(注4)三人称から無人称へ向かうのではなく、一度、一人称を越えなければなりません。このことの理由は、オープンパス認定ソマティカルワーカー養成トレーニングで、お伝えしています。
2016年05月04日
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