入院中、2度、死にかけました。
1度目は救急車で運ばれた入院時。やばかったようです。
2度目は入院後、多分1週間後くらい、原因不明の高熱が出た時。
1度目の記憶はあまりありません。所々覚えている程度。意識なんて遠のいて、気持ち良く死ねそうでした。死ななかったけれど。病院スタッフが周囲で懸命に動き回っていた記憶が何となくあります。ありがたいです。
2度目は意識がはっきりしていました。個室に移されて、色んな検査だの、薬だの、そして手厚く看護されていました。
その2度目の時の体験ですが。
本来は4人部屋だと思うのですが、そこに1人でした。
意識ははっきりしているのですが、(たぶん)人ではない人影を見ました。
ベッドの尾方にある壁が開くというか、通り抜け可能なのです、たぶん、どこか他の世界へと。
で、そこを出入りしている人たちがいる。
黄泉の国に通じてるとか思ったんですが、私はそこには行かない「仕掛け」のようでした。
どういう「仕掛け」なんだろう? 死んだら行くんじゃないの、ほんとはそういうところに、と思いました。
死ぬかもしれないけれど、だけど、そこにはもう行かないというのがわかりました。
そのうちに、人影の出入りが少なくなって、なくなって、壁が閉じました。
寂しくなりました。
…
それだけの話なのですが。
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