2013年01月13日

触察の楽しみ/鎖骨から第1肋骨へ(過去ブログより再録)

背臥位になった被術者の頭側に位置し、そこから被術者の右鎖骨を観察すると、S字に見える。
このS字カーブの凸(前方へ凸)部に触れる。
指先を凸部の背側に滑らせ、そこから足方へ向かって(鎖骨を離れて)皮膚下へ沈めていくと、すぐその付近に第1肋骨を発見できる。
第1肋骨をたどって思うのは、胸郭上口がずいぶん狭いということだ。

第1肋骨上(鎖骨の背側付近)に手指を置いたまま、被術者に「鼻から速く強く吸う」呼吸をくり返してもらう。
すると被術者が息を吸うたびに、肋骨上で盛り上がる筋肉がある。
指先は中斜角筋の付着部に触れているのだ。

中斜角筋をとらえたところから鎖骨上をほんの少し背側へ移動した位置に手指を置き、今度は右肩を前方へ少し巻き込んでもらう。
すると中斜角筋とは違う方向へ盛り上がる筋肉がある。
これは前鋸筋上部で、第1、2肋骨から肩甲骨上角の前面まで走行している。
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