2013年01月20日

言語体系について

「体系(system)」と呼ばれるものは、有数の「実体」とそれらを結ぶ「関係性」とから成る。
それが物理的体系であれば、例えば「実体」の1つが欠落すると、それはそのまま(欠落したまま)となる。
ところが、「言語体系」の場合には、1つの「実体(項目)」が欠落すると、他の「実体」がそれを補う。
このことから、「言語体系」においては、「関係性」が「実体」に先立つものであると考えられる。

「言語体系」において、個々の「実体(項目)」の持つ守備範囲を「価値」と言う。
そして、隣り合う「実体」どうしの「関係性」によって、その守備範囲が決まる。
ということは、「パロール」によって、つまり「実体(項目、記号)」の守備範囲をどう置くかによって、「世界」の切り取り方が異なるというわけだ。
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