2013年02月09日

F.M.アレクサンダー著/鍬田かおる訳『自分の使い方』より

私たちが持ち得る最も価値ある知識は、私たちが自分のつかい方を、そして、人間の個人一人ひとりが、自分の健康や健全な心身の在り方の標準を、どうやって底上げすることができるかということです。


私が「ユース」(自分のつかい方)というとき、私はどこか特定のからだの部位、例えば腕や足のつかい方という限られた意味を示唆しているのではないと明言したい。こういった部位別に思われる行為も、包括的な意味で、生き物の機能全体への適用の意味で述べているのである。私が認識しているのは、からだの特定な部位をつかうことは、必ず、生き物のあらゆる「サイコ・フィジカル(心身的)」な仕組みをつかうことになるということで、これらが一緒に働くことによって、特定な部位の働きが起きることである。


人間の特筆すべき性質の一つに、どんな状態にも慣れていく順応性がある。それが良い変化であれ、悪いものであれ、自分の中の変化であれ、環境の変化であれ、そういった状態に一度慣れてしまうと、それが本人には正しく自然に思えてくる。
posted by baucafe at 00:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ◇読書
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