「情報処理システムの可塑性」とは、「情報処理システムが、ある情報処理をすると、その情報処理をした回路(神経回路網)が形成・強化され、その情報処理をやめた後も回路が残ること」をいいます。
…鮮明に情報処理(実際にまたはイメージで、造形、書字、発声など)すれば、情報処理した回路を鮮明に残せます。そして、その情報処理を鮮明に再現できるでしょう。反対に、上の空で曖昧に情報処理をすれば、曖昧に情報処理した回路が残り、その情報処理を曖昧にしか再現できないでしょう。
ある情報処理を繰り返し行うと、その後、その情報処理が自動的に(無意識的に)行われるようになります。…「情報処理の自動化」は、情報処理の巧緻性、敏捷性を向上させるために重要です。意志による随意的な情報処理を、精緻に高速に行うことには「限界」があります。
触運動覚は、「自分の身体の姿勢や運動、身体で触った対象を感じる感覚」であり、「自分の身体を動かし、情報をつくり出せる運動」である。
自分の身体に対しての情報の位置、大きさ、形を明確にすると、情報を鮮明に実感できます。
手が届く範囲であれば、手を使い、情報(形・構造)を随意的に把握、操作、表現しやすいでしょう。さらに、手が届く範囲では、触運動覚の経験があります。そのため、手の届く範囲で情報処理(イメージ、記憶など)すれば、それまでの経験も助けになり、情報をより鮮明に、より自在に把握、操作、表現しやすくできるでしょう。
身体(体性感覚と運動)に意識を向けてみましょう。今、どのような姿勢、動きをしていますか。そのことをじっくり感じてみましょう。現実の身体の形態、構造、体性感覚、運動を精密に捉えてみましょう。そして、身体イメージを精密につくり上げていきましょう。(続く)(続き)日常生活でくり返し行い、精密化していきましょう。そうすれば、触運動覚の制御能力が向上し、情報の把握、操作、表現を、精密にできるようになります。
情報処理システムは情報処理をした回路を残す。丁寧に情報処理をすれば、精密で鮮明な情報処理をする回路を残せる。
2013年03月12日
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