前回に引き続き、手技ツールの実習を行ったが、内容的には「実践ファシャワーク・テクニック」と言ってよい内容となった。


あたまで考える前に「まずやってみる」という態度が、第6期ファシャワーカー養成クラスの特徴だろうか。
ボディワークの手技を習得するには、自転車に乗ることを練習するのと同じような取り組み方が必要だ。
考えていても乗れるようにはならないし、乗り方をあたまで分かったとしても、実際には乗れない。乗れなくても、まず乗ってみなければならない。
(乗れてしまえば、もう乗り方を考える必要などない)
このクラスでは、多くの実践的なテクニックを紹介してきた。
今回も、手技ツールの練習のはずが、そのまま実際のセッションで使えるテクニックの紹介となった。
(1)手掌をツールとして用いたテクニック
腰仙移行部のリリース/右手は仙骨を操作、左手は腰仙移行部のモニタリング

胸郭の柔軟性を高める、腕を体幹から自由にする、呼吸を楽にする/骨格レベル、深部筋膜レベル、浅筋膜レベルの3レベルで働きかける

上の応用テクニック/個々の肋骨に働きかける


(2)拳、ナックル、鉤手をツールとして用いたテクニック
棘上靭帯、項靭帯を操作/鉤手を用いて

僧帽筋上部線維をリリース/ナックル、拳を用いて

後頭骨上の筋群付着部をリリース/ナックルを用いて

(3)四指をツールとして用いたテクニック
横隔膜前部線維をリリース


横隔膜後部線維をリリース

横隔膜をリリース/右手は前部線維に、左手は後部線維に働きかけている(左手は第12肋骨を操作)
