〈エントリーポイント entry point〉・・・技術が確かに伝わるように。用語を作ることで手続きを明らかなものに。なおかつ1つの用語に幅を持たせる(「負荷」をかける?)。
カウンセリング/インタビュー、アナリシス(分析)、パルペーション(触察)、マニピュレーション(施術)、ムーブメント・・・技法体系として、これらを有機的に結び付ける概念が必要であった。しかし結局は、それ以上の意味内容を含ませることになった。
〈エントリーポイント entry point〉を選択する。例えば大きな関節の近くに、骨盤部や頭部に、〈イーズポイント ease point〉として、または〈テンダーポイント tender point〉として。
〈エントリーポイント entry point〉は身体の1部位であったり、1つの言葉であったりする。それは〈システム system〉に進入するための「入口」である。
〈エントリーポイント entry point〉は常に部位というわけではない。例えば「タイミング」であったりもする(つまり地点ではなく、時点ということ)。また部位であっても、必ず「そこ」と確定されるわけではない。
1つの〈エントリーポイント entry point〉は多数の「目的地」に通じる。比喩を用いてよければ、その駅からは行先の異なる多くの列車が始発する。
姿勢、動作に「痕跡」を見る。身体に残された圧力や方向性・・・。〈エントリーポイント entry point〉はそれらの中心部に存在する。
その発見については論理的、分析的に説明できる。ただし事後的に。・・・どう始まろうと、手指の置かれたその部位、言葉の投げかけられたその瞬間に〈エントリーポイント entry point〉が存在するように。
身体上で〈エントリーポイント entry point〉を選択する際には、全体視と触察の技術が欠かせない。・・・全体視というのは、視野を広く(周辺視も含めて)活用する視覚法である。
全体視(中心視+周辺視)と触察の技術を用いれば、〈エントリーポイント entry point〉の発見、例えばそれが〈テンダーポイント tender point〉であれば、その解消、それと同期する身体構造の変化、その動き、方向性などを容易に把握できる。
問題行動、症状、患部などを〈エントリーポイント entry point〉として選択することができる。それらを、構造(問題・症状構造)に進入するための「入口」として扱えばよい。
2014年02月05日
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