2015年10月05日

第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第8回

10月4日、第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第8回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。
今回の触察対象筋は、半膜様筋、大腿二頭筋、前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋、腓腹筋、ヒラメ筋、足底筋、膝窩筋の9筋でした。
またその他に、下腿部と足部の骨を全て、筋肉触察の指標となる部位に留意しながら触察しました。
かつ今回は、それぞれの部位(今回の範囲の)を正確に触察することができると、施術において何ができるかを、デモンストレーションでお見せしながら進めました(ほとんどは、受講生に皆さんにも行っていただきました)。


今回は、半膜様筋と大腿二頭筋の触察実習からスタートしました。
ハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋)に関する説明、および半腱様筋の触察実習は、前回すでに終了していました。

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前回、大腿四頭筋、内転筋群、縫工筋などを、今回、ハムストリングスの触察を行いました。
前回もお伝えしましたが、これらの筋群に触れ、それぞれを鑑別でき、筋以外の主要な軟部組織も含めた「繋がり」を知り、「張力」を感受できれば、施術(ファシャワーク)で多くのことが可能です。
どのようなことが可能なのかを知っていただくために、以下のようなデモンストレーションを行いました。

◇大腿筋膜を操作する(数秒)ことで、膝関節の形状(構造)が変わり、違和感が解消する。
◇LDH(lumbo-dorsal hinge)と第12肋骨(注1)の周囲で、大腿部から連続する膜組織(膜連続体)を操作する(これも数秒)ことで、股関節、膝関節、肩関節などの可動域が大幅に広がる(肘関節に関しては、術前・術後をお見せするのを忘れましたが、肘関節にも変化が起こっていたはすです)。(注2)

(注1)ロルフィングの創始者であるアイダ・ロルフ博士が「身体のどこか1箇所にしか触れることができないとしたら、どこに触れますか?」と聞かれて、「第12肋骨」と答えたそうです。
そのことを知って(シン・インテグレーションのトレーニングの際)、この部位に関する研究を始めました。
(注2)このテクニックは、10月31日に開催する「筋膜リリース体験ワークショップ」でも体験&習得していただく予定ですので、お楽しみに。

後者の施術については、受講生の皆さんにも行っていただきましたが、皆さん、即時に結果を出されていました。


次に、下腿部と足部の骨を触察しました。
特に、足部に関しては詳しく行いました。

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足部の関節を正確に触察できれば、やはり多くのことが可能です。
例えば、そこに圧と張力を適切にかけることで、足部の柔軟性は容易に高まり、足底のアーチも立ち上がります。
当然、全身のバランスも変化します。
この部位に関わっては、触察手技+αで行える関節モビライゼーションのデモ(2、3秒の施術)をお見せしました。
ただし、関節モビライゼーションと言っても、主に膜連続体の張力を利用した方法です。
受講生の皆さんにも行っていただきましたが、どなたも良い結果を出されていました。


後半は、下腿部の筋群を触察しました。
前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋、腓腹筋、ヒラメ筋、膝窩筋、足底筋と順調に進みました。
それぞれ、ホールドの仕方、ムーブメント指示の出し方などで難しい所が多々あるのですが、受講生の皆さんは、それらも難なくこなしていました。

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今回は、カリキュラム終了後、皆さんの希望に合わせて、余った時間を使い、リンパ管に対する施術をお伝えしました。
お伝えしたのは、左右静脈角付近で、リンパ管に対して働きかける方法ですが、「リンパ・マッサージ」や「リンパ・ドレナージュ」と言われる方法とは、全く異なる手技を用いるものです。
この方法は、鎖骨周囲の解剖学を知っていれば(もちろん触察できなければなりませんが)、容易にできます。
リンパ・マッサージの経験者(施術者)の方もいらっしゃいましたが、手技によって何が行われているのか、何が起こっているのかを体感することができたようです(さすがです)。
また、短い時間で施術法もマスターされました。
肩部、腕部の動きやすさと共に、頸部、肩部、腕部を中心に、全身の爽快感を味わっていただけたかと思います。

2015年09月29日

第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第7回

9月27日、第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第7回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。
今回の触察対象筋は、長内転筋、恥骨筋、薄筋、短内転筋、大内転筋、縫工筋、大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋、半腱様筋の11筋でした。


運動中の大腿部を触察すると、膜連続体における張力の複雑さに驚かされます。
大腿部の筋群は、構造においても機能においても、前外側部、内側部、後側部の3部に区分できますが、どの1部が活動しても、他の2部に直接的な影響が及びます。
今回の触察対象の中で、そのような影響を及ぼす(張力の複雑さを生み出す)経路となっている、筋を始めとする諸器官(注)について解説しました。

(注)器官名を挙げると、内側広筋斜走部(線維)、大内転筋腱性部、ハムストリングス起始腱、外側広筋斜走部(線維)、腸脛靭帯、大腿筋膜、大腿筋膜張筋などです。


以下は触察実習の画像です。

長内転筋の触察
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恥骨筋の触察を指導する斎藤講師
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薄筋の触察
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短内転筋の触察
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大内転筋の触察(1)
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大内転筋の触察(2)
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縫工筋の触察
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大腿四頭筋と他の大腿部筋群との関係を
板書にて説明
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内側広筋斜走線維の触察
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外側広筋の内側縁(中間広筋に被る部位)の触察
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膝蓋上包の触察(左右差を調べています)
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半腱様筋の触察を指導する斎藤講師
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2015年09月13日

第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第6回

9月13日、第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第6回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。
今回の触察対象筋は、大臀筋、大腿筋膜張筋、梨状筋、上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋、大腿方形筋、棘筋、腸肋筋、最長筋の10筋でした。


大臀筋は、「深部/浅部」「上部/下部」という2つの分け方が可能です。

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「深部/浅部」という分け方は、付着する層に上下があります。
深部の起始部は腸骨外側面、仙結節靭帯、停止部は大腿骨臀筋粗面、そして浅部の起始部は腸骨稜、上後腸骨棘、腰背腱膜、仙骨、尾骨、停止部は腸脛靭帯です。
深部は、股関節の働きに直接関係し、また仙結節靭帯を介して梨状筋と影響し合います
浅部は、腰背筋膜、大腿筋膜の緊張度を調整し、矢状面の運動を制御します

「上部/下部」は、筋腹に幅があり、付着部が広範囲であるために、上部線維には外転、下部線維には内転という、互いに拮抗する働きがあり、中ほどに働きが反転する境界線があります。

触察実習では、指標(腸骨稜、上後腸骨棘、仙骨外縁、坐骨結節、仙結節靭帯、腸脛靭帯など)を詳しく調べた後、大臀筋下縁部で深部と浅部を鑑別し、筋腹中央部辺りで、内・外転の動きを使って上部と下部の境界を触察しました。
またフォローデモで、大臀筋と腰背筋膜との張力関係をお見せしました。


大腿筋膜張筋は、大臀筋と共に腸脛靭帯を介して大腿筋膜の緊張度を調整します。
両筋とも、腸脛靭帯を介して膝関節を越えてガーディ(ジェルディ)結節に停止しますので、2関節筋と言ってよいかもしれません
また面白いことに、股関節の屈伸角度によって、膝関節を屈曲させたり伸展させたりします。
さらに言うと、腸脛靭帯は大腿筋膜の1部が肥厚して出来た組織ですので、両筋が(大腿筋膜を介して)下肢全体に及ぼす影響は、非常に興味深いものがあります

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大腿筋膜張筋は、中臀筋の前側に位置していますので、中臀筋と起始である上前腸骨棘とを指標にして触察しました。


梨状筋は深層外旋6筋のうちの1つで、坐骨神経に関わり深い筋です。

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腹臥位では、大坐骨切痕から大坐骨孔(梨状筋上孔)に手指を進めれば、梨状筋上縁部を、横臥位では、「ある肢位」を取れば、全長を間違いなく捉えること可能です。

上双子筋、内閉鎖筋、下双子筋、大腿方形筋の4筋は、連続して触察しました。
上側にある梨状筋を、あるいは坐骨棘を起点にし、上記の順に捉えました。
前3筋については、上双子筋を捉えることができれば、内閉鎖筋の腱部を頼りに容易に鑑別可能です。
最後の大腿方形筋は、前3筋と走行角度がだいぶ違うのですが、付着部(坐骨結節外側面、転子間稜)が分かれば間違うことはないでしょう。


棘筋、最長筋、腸肋筋の脊柱起立筋群に関しては、層、走行、働きの違いを、横突棘筋群と対比して説明しました。
脊柱起立筋群を支持する骨部、軟部組織によって形成された「容器」について話しました。
この「容器」の形状を把握すれば、脊柱起立筋群の正確な触察、鑑別が可能です。

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2015年09月08日

第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第5回

9月6日、第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第5回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。
今回の触察対象筋は、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、横隔膜、腰方形筋、大腰筋、腸骨筋、中臀筋の8筋でした。


外腹斜筋は、前鋸筋の筋尖、広背筋の外縁部と噛み合うように起始(第5〜12肋骨の外面)しています。
今回は特に、前鋸筋と噛み合う部分を丁寧に触察しました。
停止部は、腸骨稜、鼠径靭帯、腹直筋鞘です。
鼠径靭帯に付着する部位は腱膜になっているので、その手前の筋腱移行部も丁寧に触察しました。
また復習として(前回、広背筋の触察時に確認しました)、腰三角部の触察を行いました。
ちなみに腰三角部(三角に穿たれています)では、内腹斜筋を(その上層に他筋を経ずに)触察できます。

内腹斜筋の触察は、起始部である鼠径靭帯、腸骨稜、胸腰筋膜から触察し、第11、12肋骨、腹直筋鞘へと辿りました。
胸腰筋膜の触察では、それと脊柱起立筋群との関係を確認しました。

外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋を続けて触察した後は、ウエスト辺りの同じ箇所で3筋を鑑別しました。
同じ箇所で触察しても、層が違うので、明らかに鑑別できます。

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横隔膜については、臓器を介して行う方法と、直接に行う方法の2通りで触察しました。
肝臓などは横隔膜に付着(密着)しているので、横隔膜に同期したその動き(直線的に下がるのではなく、少し回転が入ります)は興味深いです。
直接には、横隔膜の前方を臓器との間隙で、また後方を腰椎の付着部付近で触察しました。

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腰方形筋の触察は、骨指標として腸骨稜、第12肋骨、腰椎肋骨突起(第3、4腰椎)を確認した後、周囲の筋群(特に脊柱起立筋群)から鑑別しながら行いました。
横臥位になると、体幹が天井側に側屈することもあり、第12肋骨と腸骨稜との間がかなり狭い(1横指ほど)ので、受講生の方々はそのことに驚いていたようです。

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大腰筋と腸骨筋は、1つの筋(腸腰筋)として触察しました。
最初に注意対象として腹大動脈、大腿動脈などを、また指標として腰椎、腸骨稜、鼠径靭帯、大腿骨頭、小転子などを触察しました。
腸骨筋触察の手順としては、腰椎付着部を頭方に辿り、横隔膜に触れたところで向きを変えて外縁を下り、腸骨筋との境界(合している部位)を確認し、腸骨筋に触れた後、内縁(仙骨前)を通り、その後、鼠径靭帯の下方から大腿骨頭をかすめて、長内転筋の下層に潜る部位で止めて、最後に長内転筋と薄筋の間から手指を差し入れ、停止部である大腿骨小転子で触察します。

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中臀筋の触察は、最初にセルフで行いました。
歩行時、片足立位時、中臀筋がどのように働くか確認しました。
その後、ペアになり、全体として、次に、前部と後部に分けて触察しました。

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2015年08月30日

第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第4回

8月30日、第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第4回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。

今回の触察対象は、僧帽筋、小菱形筋、大菱形筋、広背筋、大円筋、腹直筋の6筋に加えて、骨盤帯周囲の骨指標+αでした。


僧帽筋の触察は、被触察者座位および腹臥位で行いました。
骨指標として、外後頭隆起、後頭骨上項線、鎖骨、肩鎖関節、肩峰角、肩峰内側、肩甲棘、棘三角などを確認し、下行部、横行部、上行部の順に触察しました。
各部間の境界は、触察者がムーブメント誘導を正確に行うことで、容易に鑑別できます。
上行部が広背筋と重なる部位の触察が少し難しかったようです。

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小菱形筋、大菱形筋の触察は、上層にある僧帽筋を相反抑制した(肩甲骨を下方回旋位にした)上で行いました。
骨指標として、棘三角、肩甲骨内縁、肩甲骨下角などを確認しました。
両筋を正確に触察するためには、ホールディング(被触察者の腕部をどうホールドするか)とムーブメント誘導に多少のコツが必要です。

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広背筋の触察は、被触察者腹臥位および背臥位で行いました。
起始部である椎骨部、仙骨部、腸骨部、肋骨部、肩甲骨部の5部と、停止部である上腕骨小結節稜を加えた全6部を順に辿りながら、全体を触察しました。
筋腹が腱膜に移行する部位(個人差があります)、腰三角、外腹斜筋と噛み合う鋸状部位なども正確に捉えました。

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大円筋の触察も、広背筋と同様に被触察者腹臥位、背臥位で行いました。
広背筋と同様に、起始部が身体背面、停止部が前面にあるためです。
広背筋が大円筋の背後から前方へ回り込むように、密着しながら走行していますが、両筋を鑑別するのは、難しくはありません(停止部のかなり手前から合している場合もありますが)。
上腕の位置(肢位)が変わると、両筋の位置関係も変わるのですが、そのことに少し混乱されたでしょうか。

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腹直筋の起始部は恥骨結合、恥骨結節、停止部は剣状突起、第5〜7肋軟骨です。
起始部である恥骨結合、恥骨結節の触察では、パンティ・ワークをお伝えしました。
停止部は、個々の胸郭の形状によって(肋軟骨に付着しているので)、かなり個人差があります。

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骨盤周囲の骨指標+αの触察は、後面、前面に分けて行いました。
後面では、上後腸骨棘、下後腸骨棘、大坐骨切痕、坐骨棘、坐骨結節、閉鎖孔、坐骨神経、仙骨外側縁、第4・5腰椎棘突起、第5腰椎棘突起、正中仙骨稜、第3・4後仙骨孔などを触察しました。

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前面では、上前腸骨棘、鼠径靭帯、恥骨結節、大腿筋膜張筋起始部、縫工筋起始部、腸腰筋、大腿神経、大腿動脈、恥骨筋起始部、下前腸骨棘、大腿骨頭などを触察しました。

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2015年08月17日

第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第3回

8月16日、第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第3回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。

今回の触察対象筋は、上腕二頭筋、烏口腕筋、上腕筋、上腕三頭筋、肘筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋の10筋でした。
また今回は、触察実習を始める前に、関節の動きに関する説明を行いました。


【お知らせ】

オープンパス認定パルペーション(触察)・トレーニング体験受講者を募集いたします。
日時: 8月30日(日)10:00〜17:00(昼休憩1時間)
講師: 小川隆之 斎藤瑞穂
対象筋(予定): 僧帽筋、小菱形筋、大菱形筋、広背筋、大円筋、腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋、横隔膜
参加費: 10000円/6時間(単発特別料金)
* 体験受講は2回まで可能です。

ご参加ご希望の方は、お手数ですが、
(1)お名前
(2)当日の連絡先(携帯番号または携帯メール)
(3)ご職業
(4)ご住所(参加票を送らせていただきます)
(5)ご質問、コメントなど(もしあれば)

上記をご記入の上で、openpath@hotmail.com にお申し込みください。
皆様のご参加をお待ちしております。

僧帽筋の触察(動画)

2015年08月11日

第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第2回

8月9日、第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第2回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。

今回の触察対象筋は、前鋸筋、肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋の5筋でした。
また今回は、触察を始める前に、上記筋群の付着部がある骨など、関連する骨格系に関する説明を簡単に行いました(注)

(注)説明のうち、胸椎に対する肋骨の関節の仕方に、かなり興味を持っていただけたようです。
この関節の仕方が、胸郭に動きの自由度をもたらしています。

今回の対象筋の中では、肩甲下筋の触察がもっとも難しかったようです。
予想では、前鋸筋上部(起始:第1、2肋骨側面/停止:肩甲骨上角)が難しいのではないかと思っていたのですが。

前鋸筋の触察(鎖骨の上側から)
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肩甲下筋の触察
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肩甲下筋の触察(動画)




【お知らせ】

オープンパス認定パルペーション(触察)・トレーニング体験受講者を募集いたします。
日時: 8月16日(日)10:00〜17:00(昼休憩1時間)(第10期、第3回)
講師: 小川隆之、斎藤瑞穂
対象筋(予定): 上腕二頭筋、烏口腕筋、上腕筋、上腕三頭筋、肘筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋、僧帽筋
参加費: 10000円/6時間(特別料金)
* 体験受講は2回まで可能です。

ご参加ご希望の方は、お手数ですが、
(1)お名前
(2)当日の連絡先(携帯番号または携帯メール)
(3)ご職業
(4)ご住所(参加票を送らせていただきます)
(5)ご質問、コメントなど(もしあれば)

上記をご記入の上で、openpath@hotmail.com にお申し込みください。
皆様のご参加をお待ちしております。

2015年08月02日

第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第1回

8月2日、第10期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第1回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。


本パルペーション・トレーニング開催に先立ち、オープンパス代表として斎藤と小川は、今期がオープンパス認定トレーニングの節目になるだろうと思っていました。

というのも、今期トレーニングの進行と平行してパルペーション講師(注1)を養成する予定でしたし、組織運営の安定化、業務の発展を図るために、様々な専門職の方々に顧問をお願いし始めていました。

(注1)オープンパス認定パルペーション・トレーニングの講師。

また、「オープンパス認定パルペーション・トレーニング」というタイトルを「オープンパス認定触察解剖学連続セミナー」と変え、参加条件を変更することも考え始めていました。

なおかつ、今期パルペーション・トレーニング開始以前に、第1期オープンパス認定インテグレーティブワーカー養成トレーニング(注2)を開催することができ、オープンパス認定トレーニングの全体を紹介することできたということも大きかったと思います。

(注2)オープンパス認定トレーニングには、パルペーション、ファシャワーカー養成、ソマティカルワーカー養成、インテグレーティブワーカー養成の4種類があります(現時点)。
インテグレーティブワーカー・トレーニングは最上級の内容です。

ところが、本格的に本トレーニングの募集を開始する予定だった時期に、斎藤家、小川家に続け様に不幸があり(斎藤の母親が亡くなり、小川の母親が亡くなり)、法事などが重なって、説明会やデモンストレーションなどが行えませんでした(説明会、デモを行えなかったことは、今期が初めてでした)。
そのため、常より少ない参加人数でのスタートとなったのですが、そうは言っても、やはり今期は特別な期となりそうです。

蓋を開けると、参加者の方々は、熱心な再受講者であったり、オープンパス創設の頃に関わってくださった方であったり、「オープンパス・ファミリー」と言えるようなメンバーでした!


今回は、オリエンテーションの後、触察を学ぶための準備として関節感覚の説明(ボディスキーマと関連付けて)と実習から始めました。
その後は、大胸筋、小胸筋、三角筋の触察実習を行いました。


* 今期パルペーション・トレーニングからは、体験受講が可能です。
こちらをご確認ください。

2015年03月08日

第9期オープンパス認定パルペーション・トレーニング進級試験

3月7日、第9期オープンパス認定パルペーション・トレーニング進級試験が実施されました。
進級というのは、「ファシャワーカー養成トレーニング、及びソマティカルワーカー養成トレーニングへの」ということです。
パルペーション・トレーニングで学習した実践的知識(触察解剖学)は、オープンパス・ボディワークを実践する際に必須です。
この実践的知識があるからこそ、私たちは、明らかな変化を起こすことができるのです。

ちなみに、「明らかな」というのは、「誰の目から見ても」ということです。

オープンパス・ボディワーカーは、変化を起こすプロですので、変化の程度をかなり正確にコントロールできます。
例えば、「少しずつ」の変化も可能です。
私自身としては、最低限、「明らかな」と言えるくらいの変化を演出したほうがよいと思っています。

これから、試験の採点を行います。
得点が80パーセントに満たない受験生には、補講を受けていただくか、再受験を考えていただきます。
いずれにしても、ファシャワーカー、またソマティカルワーカー認定資格取得の際には、かなりの実践的知識を獲得していることでしょう。

2015年02月27日

第9期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第30回(最終回)

2月27日、第9期オープンパス認定パルペーション・トレーニング第30回(講師:小川隆之、斎藤瑞穂)が開催されました。
今回は最終回ということで、触察実習した全135筋のうち、受講生の皆さんの希望で、以下の21筋について復習しました。
すなわち、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、長内転筋、恥骨筋、短内転筋、薄筋、大内転筋、腰方形筋、梨状筋、大腿方形筋、内閉鎖筋、上双子筋、下双子筋、後脛骨筋、長母趾屈筋、長趾屈筋、母趾内転筋の21筋です。
確実に触察できる筋もあれば、そうでない筋もありました。
受験される皆さんは、試験まであと9日なので、8割以上(8割得点で、進級試験合格)の筋を触察できるように準備を怠りなく!

実習風景、指導する斎藤講師。
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ノート、よくまとめてあります!
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