2023年11月30日

ボディワーカーって何者?


マーク・カフェル先生(シン・インテグレーションの創始者)は、ボディワーカーは「触媒 catalyst 」でなければならないと言った。
「触媒」を調べると、「化学反応の際に、それ自身は変化せず、他の物質の反応速度に影響を与える働きをする物質」とある。

それ自身は変化せず?
ボディワーカーはクライアントと関わる。真に関われば、その関りから影響を受けざるを得ない。
当時の私はそう思っていた。だからボディワーカーは、セッションを経験する度に変化(成長?笑)していくと。
私はマーク先生に同意しなかった。

今の理解(というか感覚?)は少し違う。「私」は確かに変化する。しかし、「ボディワーカー」は決して変化しない。
ボディワーク・セッションでは、「私」を構成する全てのモノゴトが変化のための道具となる。
道具だから、すり減ったり、角が割れたり、補修されたり、磨かれたりする。
つまり、使うたびに少しずつ変化し、その後も使えるように修正される。
ところが、「ボディワーカー」は、ボディワーク・セッションにおいて、「私」を構成する全ての要素から退いていく。
「ボディワーカー」はもはや「私」が「私」とは呼べない何者かとなって、無傷でセッションから出ていく。

ところで、この「ボディワーカー」って何者?

関連動画
https://youtu.be/o_MV9JunUsY

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2023年10月11日

技術偏重?

ボディワークの技術偏重傾向が問題視されていますが、ボディワーカーにとって技術が大切でないわけはありません。
当たり前のことですが、技術がなければ、ボディワーカーとしてクライアント様の役には立てません。
問題は、学ぶ段階において技術(治しワザ)偏重があるということです。

先ず「基礎」を学ばなければ、技術は満足に身につきません。
どんな技術を習っても、それは形だけを真似たものとなり、対象に応じて工夫することもできず、発展性もないものとなります。

それでは、ボディワークの「基礎」とは何でしょう?
解剖学ではないでしょうか。
ただし、「知識」として頭の中にあるだけではなく、解剖学的部位に触れることができ、動きを導き出せる、つまり解剖学を体現できる「知」です。
オープンパスでは、それを「触察解剖学」と呼んでいます。

ちなみに、「触察解剖学」の「知」には、受け手の信頼感(ラポール)を得るための手指の使い方まで含まれていいます。実践的な「知」ということです。

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2023年04月03日

ボディワークに興味をお持ちですか?

ボディワークに興味をお持ちの方は、オープンパス公式YouTubeチャンネルを是非ご視聴ください。

短尺の動画が多いですし、何となく何本か流し視るだけでも、ボディワークってこんなことが出来るのか、こんな技術や知識が必要なのか、こんな可能性もあるのか、などわかってきます。


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2021年10月09日

動画紹介:【触察セミナー番外編】カンタン! 肩こり&首こり解消法

〜 肩まわりの触察実習前に肩こり&首こり解消! 〜


肩こりや首こりがあると、肩まわりの触察実習が難しくなってしまいます。

そこで、実習を始める前に肩こりや首こりの解消を行うことにしました。

簡単な肩こり&首こり解消法をお伝えし、受講生の皆さんに、お互いに行っていただくことにしました。

動画で紹介させていただくのは、その際に行った肩こり&首こり解消法のデモンストレーションの場面です。




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2013年03月24日

「外側/内側」に関する意見

「外側から働きかけ、内側へ入りなさい。たいていの手技療法家は、内側、つまり彼らの言う「原因」からスタートする。それが「原因」なのかもしれない。しかし私にとっては、そんなことはどうでもよいことだ。ただし、そこからはスタートできないと言わせてもらおう。現に起きている問題を解いていくための場所(外側)からスタートしなければならない」アイダ・ロルフ(ロルフィング創始者)


「施術では、身体を内奥から外側へ向けて開いていく。「神性」が現われてくるように、最初の時点からできるだけ深く働きかけていくべきなのだ」トム・シェーバー(オステオパス)


「「結ぼれ」を解くためには、解きやすい場所から始めるべきです。「結ぼれ」の中心から手をつけたら、外側の状態が悪くなる可能性もあるでしょう。また、1枚ずつ「皮むき」を繰り返すことで、クライアントは自分の身体に「現に起こっていること」そして「これまで起こってきたこと」を自覚することができます。そのことによって、現在の身体を作ってきた「習慣」をも解くことが可能となります。ですから、「外側から内側へ」という方法は、身体に対する負担が少ないうえに、非常に教育的であり、「再発」も起こりにくいのです」『これがボディワークだ』
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2013年01月26日

西岡寛氏の言葉より

以下は、私が駆け出しの頃に、シン・インテグレーションの先輩である西岡寛氏から頂いた言葉。多くの言葉を頂いているのですが、個人的な内容のことも多いので(今回は)これだけ…。


君の手技でクライアントの身体に対し「ここも動けるよ」と教えてあげるとよい。動きの選択肢を広げるようなワークをしなさい。…全く意識の行かなかった部位には、触れるだけでも変化があるかもしれない。

自分が手を置いた部位だけに注目しない。その部位は身体全体への入り口と考え、そこだけに固執しない。常に繋がりを考え、関係性を見ていくこと。

意図を持って身体に触れなければならない。何故それを行うのかを常に考えなさい。…決して迷いながら身体に触れてはならない。
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2013年01月16日

10分いくら?

隣接業界の方々、例えばマッサージ・セラピストの方々が、改めてボディワーカーとしての活動を開始される際、料金設定で悩まれることが多いようです。

マッサージ・セラピストからボディワーカーに転身する目的で、オープンパス認定パルペーション&ファシャワーカー養成トレーニングを受講され、認定ワーカーの資格を取得されたYさんから、イーズポイントリリース・テクニック(ファシャワーカー養成トレーニングでお伝えする技術)の料金をどう設定すればよいかと尋ねられ、「8000円以上/60分」「10000円以上/90分」という「料金/時間」を提示しました。
すると、「120分のコースを作りたいが、提示された料金からは計算できない。10分いくらで計算したらよいか?」というような質問が返ってきました。その質問に対して以下のように答えました。


「料金/時間」という形で提示はしましたが、ボディワークの料金ですから、マッサージと違って、「10分いくら」というようには時間換算していません。
それなので、いくら計算しても合うはずはないです。
「8000円以上/60分」は正確に言うと「8000円以上/60分以下」です。
「10000円以上/90分」は「10000円以上/90分以下」です。
基本的には、以上のどちらかを、ご自分のスタイルに合わせて選択するということです。

ちなみに、「8000円/60分」と設定した場合、例えば5分で結果(「結果」の意味は、ファシャワークとイーズポイントリリース・テクニックでは異なるでしょうが…)が出せれば、基本的にはそれでセッションを終えてよいので、5分間のセッションで8000円ということもあり得るわけです。

ファシャワークにしても、イーズポイントリリース・テクニックにしても、120分もかけるというのは、かなり「腕の悪い」ワーカーのやることです。
ファシャワークにしても、イーズポイントリリース・テクニックにしても、効果の高い手技であれば、そんなに長い時間をかけて行えば、クライアントにとってかなりのダメージ(負担)です。

120分かけたいのであれば、ファシャワークもイーズポイントリリース・テクニックも使わず、マッサージにかぎったほうが無難です。


以上の回答を、Yさんは理解されたようです。
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