2015年07月12日

一から始める触察解剖学ワークショップ第7回

7月11日、一から始める触察解剖学ワークショップ第7回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。
今回の対象筋は、ハムストリングス(半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋)と棘下筋でした。


ハムストリングスは3筋から成り、内側−外側、浅層−深層に分けることができます。
内側が半腱様筋と半膜様筋、外側が大腿二頭筋、浅層が半腱様筋と大腿二頭筋、深層が半膜様筋です。
互いに働きが近く、重なり合って走行しているために、ムーブメント誘導やホールディングを工夫しなければ、3筋を正確に鑑別することができません。

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棘下筋の主な働きは上腕骨の外旋ですが、上腕の内外転の角度によって働く線維が違うので、それを確認しながら触察しました。

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参加者のNさんから頂きました。
美味しいラスクでした!

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2015年07月05日

一から始める触察解剖学ワークショップ第6回

7月4日、一から始める触察解剖学ワークショップ第6回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。

今回の対象筋は、長腓骨筋、腕橈骨筋、腸骨筋、大腰筋、上腕三頭筋でした。
各筋に対して、意図と目的を明確に持ちながら触察実習を行いました。


長腓骨筋に対しては、骨指標(腓骨頭など)を確認し、この筋の働きに基づいた正確な動作誘導を行いながらの触察となりました。

腕橈骨筋に対しては、上腕の位置(回内−回外中間位)、ホールディング(手関節の近位なのか遠位なのかによって、働く筋肉が違ってしまう)に注意しながら行いました。

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腸骨筋と大腰筋に対しては、骨指標(腸骨稜、腰椎)の確認と、触察時の手指の方向、加えて動作誘導を重視しました。
これら2筋は深層にあるので、触察できているか否かを確認するためには、活動させることが早道です。

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上腕三頭筋の触察が、今回の対象筋の中では、もっとも難しかったようです。
特に、外側頭と内側頭を鑑別するのが難しかったようです。
これらの鑑別には、重力を利用した方法ホールディングを用いて行いました。

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ところで、Gさんから「参加者の皆さんで」と頂きました。チェブラーシカがカワイイ!
Gさん、いつもありがとうございます!

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2015年06月21日

一から始める触察解剖学ワークショップ第5回

6月20日、一から始める触察解剖学ワークショップ第5回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。

本ワークショップでは、資料作成も進行も全て斎藤講師が担当しています。
私はアシスタント的な立場で、毎回の開催前に斎藤講師から資料を渡されるのですが、それを見るのがとても楽しみになっています。

毎回、受講生の皆さんの理解度、触察の習得度に合わせて、授業も実習も進めています。
今回も、皆さんの進みぐあいに合わせて(けっこう難しい触察をスムースにこなしていらしたので)、一部の内容を差し替えて行いました。

本ワークショップは、解剖学を「知識として」ではなく、触察という実践技術を通して「身体で」知っていただけるように構成されています。
「身につく」という言葉がありますが、身体で覚えたことはなかなか忘れませんし、繰り返し実習することで理解は深まっていきます。
今回が第5回なので、残り3回ですが(全8回)、今の進みぐあいで行けば、皆さん、終了時にはかなりの触察解力を身につけていらっしゃると思います。

今回は、棘上筋、胸鎖乳突筋、大腿四頭筋(大腿直筋、中間広筋、内側広筋、外側広筋)(注)を触察実習しました。
各筋肉を触察する前に骨指標を丁寧に確認し、前回までに触察した筋肉と関連がある場合には、そのことを意識しながら触察しました。

(注)大腿直筋、中間広筋について誤った記述、図示を行っている解剖学書が多いです。
そのことも、触察によって感じ取っていただけたと思います。

2015年05月31日

一から始める触察解剖学ワークショップ第3回

5月30日、一から始める触察解剖学ワークショップ第3回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。

私たちの身体には300以上もの筋肉が存在しますが、その中から目的の筋肉を探り出すためには、そのためのコツが分かっていると、かなり有利です。
今回は、そのコツを習得するための実習となりました。
今回の対象筋は、腓腹筋、中臀筋、大腿筋膜張筋、僧帽筋、外腹斜筋、内腹斜筋の6筋でした。

中臀筋の後縁を触察していますが、その部位は大臀筋
に覆われているために、鑑別が難しいことがあります。
画像では、脚の動きを操作することで、正確に中臀筋の
後縁を触察しています。
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中臀筋の前部と後部とを鑑別しています。脚の動きを利用すれ
ば、難しくありません。
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中臀筋の触察を指導する斎藤講師。コツをつかめば簡
単です。
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中臀筋と大腿筋膜張筋とを鑑別しています。両筋を覆う
膜組織の違いによって触感が違うことも、大きな助けに
なります。
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僧帽筋の横行部を触察しています。肩甲棘が指標にな
ります。
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外腹斜筋と内腹斜筋とを鑑別しています。同位置から両筋を触
察しています。重層構造を感覚することができます。
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外腹斜筋と内腹斜筋との鑑別を指導する斎藤講師。動き
を誘導することが難しいかもしれません。
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2015年05月17日

一から始める触察解剖学ワークショップ第2回

5月16日、一から始める触察解剖学ワークショップ第2回(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が開催されました。

前回は、様々な小物の触察の後に、骨、腱、靭帯の違いを感じ分ける実習を行い、今回は引き続き、骨指標(粗面、切痕など)から始めて、腕神経、大腿動脈、側頭筋、前脛骨筋、腹直筋、三角筋などの触察を行いました。
本ワークショップの内容は全体を通して、初歩から段階的に難度が増していくように構成されているので、参加者の皆さんが回を重ねるごとに無理なく触察力を身につけられるようになっています。

今回も各触察対象の感触の違いを比較しながらの実習となりました。
また、なるべく視覚に頼らずに(手元を一点集中的に見ないで)体性感覚を働かせて行いました。

2015年05月02日

一から始める触察解剖学ワークショップ第1回

一から始める触察解剖学ワークショップ(講師:斎藤瑞穂、小川隆之)が本日から始まりました。
全8回の連続ワークショップで、2ヶ月半に渡って、触察の基礎から応用までを実践(体験)を通して学んでいきます。

今回は、触察を始めるに当たって、感覚の使い方、注意の向け方などをお伝えするところから始めました。
特に、優位感覚(知覚)である視覚を抑制し、体性感覚を使う方法をお伝えしました。
具体的に、解剖学書で学ぶ際、骨格モデルで学ぶ際、実際に触察を行う際などに、どうすればよいのかを話しました。

最初の実習では、様々な形状や材質のモノ(東急ハンズなどで買えるような、用途が不明な面白い小物がありますが、そういったモノ)を手拭やタオルの下に隠して、それらを指先で探りました。
視覚を使ったり使わなかったり、身体に力を入れたり抜いたり、皆さんに色々と試していただきました。
私たちは「視覚文化」の中で生活しているので、体性感覚を積極的に使うと、面白い体験ができ、多くの発見があると思います。

次の実習では、骨、腱、靭帯を感じ分けていただきました。
骨には様々な形があるし、様々なものが付着していますので、同じ骨でも部位によって、かなり違う感じがしたかと思います。
腱と靭帯については、違いを感じ取るのが難しかったかもしれませんが、実は大きな違いがあります。
腱も靭帯も骨に比べて弾力性があります(靭帯のほうが硬質ですが)が、靭帯の弾力性には限界点があり、ある地点から急激に反発力が増し、指が押し返されます。
この違いは、役割の違いから来るのだと思います。
腱には、筋肉を骨に繋いで動きを作り出す役割があるのに対して、靭帯には、骨と骨とを繋いで安定させる役割があります。

第1回が終了して、内容的には基本に帰ること、気持ち的には初心に帰ることの大切さを考えさせられました。
このシリーズ・ワークショップのメイン講師は斎藤で、資料の作成から内容、進行まで、全て斎藤が行います。
私も講師ではあるのですが、今回の内容は新鮮でした。
同種のセミナー、ワークショップでは、始まると急ぐように、個筋の触察、施術など、実技に「突入」してしまう自分の進め方を反省しました。(汗)

2014年06月02日

昨日、公開セッションを行いました。

昨日(6/1)、公開セッションを行いました。
ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

今回は6セッションを行いました。
どのセッションも、ファシャワーク、ソマティカルワーク、インテグレーティブワークを取り混ぜた内容となりました。
セッション1:重心の移動&足底接地面の変化
セッション2:肩部〜手腕部のシビレ解消
セッション3:頭痛解消&肩部の違和感解消
セッション4:体幹外側の短縮感解消&同側の足底接地感の変化
セッション5:頸部痛の解消
セッション6:臀部痛の解消解消

後半は解説を行いながらのセッションとなりました。
以下のような解説を行いました。
◆牽引、押圧によって、筋膜ネットワーク上での張力の働きを調べ、不具合の起こっている箇所、拘縮のある部位を突き止め、働きかける。
◆腱(ゴルジ腱器官)に対する働きかけと筋腹(筋紡錘)に対するそれは異なっているので、それらを使い分ける。
◆ホールディングによって、起始と停止の位置関係を変えることで、筋の状態を変化させる。

斎藤さんが動画を撮影してくれたので、後ほど一部をアップしたいと思います。

2014年03月22日

プレパルペーション・クラス第5回

3月20日、プレパルペーション・クラス(「パルペーション・プレクラス」を改名)第5回が開催されました。
今回は外腹斜筋と前鋸筋の筋間の触察、大腿四頭筋の四頭の正確な鑑別を行いました。

今回は隣り合った、もしくは重なり合った筋(筋間)を鑑別するテクニックを詳しくお伝えしました。お伝えした内容は以下のとおりです。
(1)目的に応じて手指のどこ(指全体、指腹、指尖など)をどう(角度、圧の強弱)使うか、(2)自分の関節(触察手から足部までの)を固めないために(固めてしまうと触察力が落ちます)どこにどう位置すれば(立てば)よいか、(3)筋間の両側の筋をどう区別して働かせるか、(4)目的とする筋間にどう(どんなイメージ、どんな手順で)迫っていくか、などです。

外腹斜筋と前鋸筋の筋間の触察実習では、それぞれを個別に活動させるための誘導が難しかったようです。
大腿四頭筋各頭の鑑別では、大腿直筋より中間広筋のほうがかなり幅があることに、皆さん、驚かれていました。中間広筋の内側縁、外側縁を触察するためには、それぞれ内側広筋、外側広筋の筋腹を押し込んで到達しなければなりませんが、これは正確にたどることができていました。

2014年03月15日

パルペーション・プレクラス第4回

3月13日、パルペーション・プレクラス第4回が開催されました。
今回は中斜角筋、後斜角筋、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲挙筋の6筋を触察実習しました。

プレクラスは3期目となりますが、2期目と同様に、内容の構成、触察対象筋群の選択、資料の作成などを斎藤が担当し、私は触察手技のデモンストレーションを行うという形で進めています。
毎回少しずつ難度が増していくような構成で、難なく触察技術を学べる内容になっています。

斎藤が、毎回の進み具合、受講されている皆様の理解度に合わせて資料を丁寧に作っていますので、授業はスムースに進んでいます。この辺り、小川は頭が上がりません(汗)。

今回の触察実習はまず骨指標を探し当て、そこから辿るという形を取りました。
中斜角筋は第1肋骨、後斜角筋は第2肋骨から辿りましたが、両肋骨は鎖骨の前凸部、後凸部の後方で探しました。
棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲挙筋については、肩甲骨全体の形状を把握し、指標(肩甲棘、上角、内側縁、下角、外側縁など)を触察した後、それぞれ棘上窩、棘下窩、後面外側縁、上角内側縁から辿りました。
棘下筋と小円筋はどちらも肩関節を外旋させますが、開始肢位によって働きの強さが異なり、その説明とそれを活かした触察法をお伝えしました。
肩甲挙筋については、僧帽筋を相反抑制した上で触察する方法(肢位)をお伝えしました。

2014年02月28日

パルペーション・プレクラス第2回

2月27日、パルペーション・プレクラス第2回が開催されました。
今回は神経、動脈、骨、筋肉の触察を、それらの違いを感覚しながら行いました。
神経は腕神経、総腓骨神経を、動脈は腋窩動脈、腹大動脈、大腿動脈を、骨は第1、2肋骨を、筋肉は側頭筋、前脛骨筋、腓腹筋、腹直筋、大腰筋を触察しました。

第1回と同様に今回も、個々の筋や骨指標を正確に鑑別する(パルペーション・トレーニングではそうです)というより、器官(骨、神経、靭帯、腱、筋、血管など)によって異なる感触を感覚し分けることに重きを置く内容でした。

とは言っても、今回は深層部の触察にも挑戦しました。腰椎の周囲で腹大動脈や大腰筋にも触れました。
神経や動脈の触察は難しかったようですが、その他は難なく触れることができていました。