2016年10月13日

瞬間芸の種明かし

今期のファシャワーカー養成トレーニング受講生の皆さんは、どなたもパルペーション・インテンシブセミナーから継続参加してくださった方々です。
インテンシブセミナーの開始当初から、受講生の皆さんに、「瞬間芸」(笑)と称して、様々な小技をお見せしてきました(嫌じゃなかったかなあ・・・)。
重心や足圧を変えたり、ウェストを細くしたり、頭や顔を小さくしたりと。

養成トレーニング後半で、ついに皆さんに、種明かしをすることになりましたが、あれらは全て今期初公開(お見せした当時は、「公開予定」)の「新姿勢分析」を使って行ったことでした。
「新姿勢分析」では、数秒で全身の構造とパターンが分かるので、それを知って働きかければ、見た目に「あっ」という間の変化が起こります。

「新姿勢分析」の方法を詳しくお伝えしたので、今では、今期受講生の皆さん全員が、「瞬間芸」が出来るわけです。笑
「瞬間芸」とは言っても、筋膜の安定も図っているので、全身的な身体変化を確実に起こせます。
果たしてボディワーカーなのか、エンターティナーなのか? 笑笑






姿勢分析とその応用例(「種明かし」後)






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参加者募集! WS「触察から筋膜リリースまで」を開催いたします。
タイトルのとおり、「触察+筋膜リリース」を体験でき、それらのテクニックを習得できてしまうというお得なワークショップです。(10/18、10/25、11/1)
詳しくは、こちらをご覧ください。
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2016年10月11日

第10期ファシャワーカー養成トレーニングも、残すところあと5回

第10期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニングも、残すところあと5回となりました。
しかも最後の2回は認定試験ですから、実質的にはあと3回のみです。

受講生の皆さんは、現在、受験資格である30時間のファシャワーク・セッションに取り組まれていると思います。
試験日前日(11月5日)までに終了させなければならないので、もうだいぶ進んでいるのではないでしょうか。

セッション数を重ねる中で、多くの問題に遭遇され、どう対処すればよいのか戸惑うことも多々あるかと思います。
次回からの3回では、質疑応答の時間を十分に取りますので、セッションを行うことで浮上した具体的な問題をどんなことでも聞いていただきたいです。

これまでどの期でも、この試験前ラスト3回で、ご質問にお答えする形で(残念ながら、例外的にご質問のない期もありましたが・・・)実践的なテックニックの数々をお伝えしてきました。
ご質問によっては、ソマティカルワークやインテグレーティブワークのテクニックをお伝えすることもあるので(よくあります。笑)、お得です。

受講生の皆さま、どうぞご質問を! 笑







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2016年09月21日

「姿勢分析」のリニューアル/ファシャワーカー養成トレーニング

次回、次々回のファシャワーカー養成トレーニング(9月25日、10月2日)では、「姿勢分析」がテーマとなります。お伝えする内容は、これまで(第9期まで)の姿勢分析とは全く異なるものです。
ファシャワーカー養成トレーニングは、今期で10期目を迎えましたが、前期までお伝えしてきた姿勢分析は、第1期トレーニングをスタートする以前にまとめ上げたものです。
第5期以降、期が進むに連れて、テクニックが発展・進化し、「浅筋膜操作」「イーズポイントリリーステクニック」が新たに加わりました。
また、第1期インテグレーティブワーカー養成トレーニングが開催され、イーズポイントリリーステクニックの発展系である「疼痛解消テクニック」が紹介されました。
これらのテクニック群には、「筋膜(膜連続体)の張力に関わる」という共通項があるのですが、これまでの姿勢分析には、それを導き出せる要素が多くは含まれていませんでした。
「深部筋膜操作」、特に筋筋膜の操作には、十分に役立てる(短縮・伸長した筋、筋同士の緊張関係を突き止めるなど)ことができましたが、上記のテクニック群を用いようとする際には、十分ではありませんでした。

今期からお伝えする「姿勢分析」を用いると、筋膜(膜連続体)にかかる緊張(引っ張り)の方向、それによる骨格の変位を容易に割り出すことができます。
すでにセッションで用いてみて、オープンパス・メソッド(R)の各種テクニックを適用する際の「使い勝手」の良さを確認しています。
(ただし、ファシャワーカー養成トレーニングでお伝えするのは、全体の8割程度と考えています。その辺りは、斎藤講師ともう少し詰める予定です)

現在、9月25日、10月2日に向けて、資料作成を急いでいます。
内容はもちろん、すでに出来上がっているのですが、説明図の作成に苦労しています。
3次元の内容を2次元の図に落とし込むことに、かなりの困難を覚えています。
落とし込めない部分については、口頭のみで説明することも考えに入れていますが、出来れば、参加者の皆様が後で見直された際に分かるように、全て図の中にまとめたいと思っています。

ご参加くださる皆様、次回、次々回のファシャワーカー養成トレーニングを楽しみにお待ちください。

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2016年07月14日

7/17(日)第10期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第1回参加者募集!

7月17日(日)から、第10期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニングがスタートします。
今期から、パルペーション・インテンシブセミナー(およびパルペーション・トレーニング)の単位を20単位以上取得(参加)していれば、どなたでもご参加可能です。
皆さま、奮ってご参加ください。

第1回の17日のカリキュラムは以下のとおりです。

午前の部(10:00〜13:00)
 ボディワーク概論・筋膜概論(1単位)
午後の部(14:00〜17:00)
 浅筋膜操作理論・基礎実技(1単位)

今期から、浅筋膜操作におけるタッチの仕方が変わります。
つまり、浅筋膜操作の基本的部分が変わるということになります。
結果として、その効果も変わってきます。特に遠隔効果は倍増します。
浅筋膜操作技術の更新を希望される方は、今回ぜひご参加ください。

講師:小川隆之、斎藤瑞穂

会場:オープンパスメソッド身体教育研究所(西新宿)

受講料は以下のとおりです。

単発参加料金/1単位:11,000円(1日2単位:22,000円)
再受講割引料金/1単位:5,000円(同上:10,000円)
オープンパス・ボディワーカー割引料金/1単位:3,000円(同上:6,000円)

お申し込み先:openpath@hotmail.com

皆さまのご参加をお待ちしております。

http://baucafe.sblo.jp/article/175656357.html

2016年05月04日

「ソマティクス」という思想、あるいは"soma"の新たな定義

オープンパス・メソッド(R)の根幹にあるのは、「ソマティクス(somatics)」という思想です。(注1)
それは生きた、実践的な思想であり、からだ(soma)をどう捉え、それとどう向き合うかに関わります。
オープンパス・メソッド(R)では、somaを「一人称(ego)を超えた上での無人称(注2)のからだ」と定義します(注3)
しかし、その定義の前に「三人称から一人称へ、そして」という言葉を補う必要があるでしょう。(注4)
なぜなら、オープンパス・メソッド(R)は、下記の言葉を、somaと向き合い、実践の中で乗り越える(乗り越えざるを得なかった)ところから生まれたのですから。
「人間が外側から、すなわち三人称の観点から観察されたとき、人間の身体(body)という現象が知覚される。しかし、この同じ人間が自ら固有感覚(proprioceptive sense)という一人称の観点から観察されるとき、カテゴリーとして異なる現象、すなわち人間の『からだ(soma)』が知覚される」(T・ハンナ)

(注1)オープンパス認定ソマティカルワーカー養成トレーニングでは、「ソマティクス」の思想、およびその実践方法(技法)をお伝えしています。
(注2)オープンパス・メソッド(R)では、西田幾多郎あるいはW・ジェイムズの言うような「純粋経験」、すなわち「主客未分」状態での経験を表現・説明する用語として、「無人称」「非意識」という言葉を用いています。
(注3)この定義によって、オープンパス・メソッド(R)で言う「ソマティクス」が、他で言うのとは異なることになります。
(注4)三人称から無人称へ向かうのではなく、一度、一人称を越えなければなりません。このことの理由は、オープンパス認定ソマティカルワーカー養成トレーニングで、お伝えしています。

2016年03月29日

4月末からピラティス・スタジオにて、パルペーション・インテンシブセミナーを連続開催

都内のピラティス・スタジオからご依頼をいただき、4月末から斎藤瑞穂氏と共に、パルペーション・インテンシブセミナーを連続的に出張開催することになりました。
代表の方は、オープンパス・メソッド(R)のファシャワーク、ソマティカルワークにも興味をお持ちのようで、もしかするとファシャワーク及びソマティカルワーク・トレーニングも、そのスタジオにて継続して開催することになるかもしれません。
セミナーにご参加くださるのは、そのスタジオのインストラクターであるピラティス・トレーナー、理学療法士の方々です。
お伝えする実技はともかく、講義をどんな内容にするのか、どう進めていくのか、ピラティス経験のある斎藤氏とよく検討したいと思います。
それにしても、久しぶりの出張セミナーは楽しみです(斎藤氏も私も「アウェイ」は大好きですので。笑)。

2015年08月26日

支持手を最後まで学べない者もいるだろうか?

ボディワーカーの施術手を見れば、その技術がわかる。支持手を見れば、態度がわかる。後者(支持手)があっての前者(施術手)だろうが、往々にして前者が先に、後者が後から身につくものだ。(注)

(注)外観的には、施術手と支持手とを厳密に見分けることはできないが。

ボディワーク・セッションを行う上で(つまり実践で)大切なものを挙げるように言われたら、次の3つを挙げるだろう。大事なほうから、態度、技術、知識の3つだ。

駆け出しの頃は、技術が気になる。先達の技術を見て、驚かされる。セッションがどう運ばれているかなどに気持ちは向かない。

セッション運びは、クライアントとボディワーカーとの関係性によるところが大きい。ボディワーカーがどういう態度でクライアントと接し、向き合うか。それが鍵となる。セッション運びが上手くいかなければ、どんな技術も無駄になるかもしれない。

態度、技術、知識。知識は本からでも学べる。技術もある程度は他人(師や先達、あるいはセミナー講師?)から学べる。態度は生き方に関わる。どう学ぶのか? 支持手を最後まで学べない者もいるだろうか?

2015年08月09日

イーズポイントのネットワークは、トリガーポイントの基盤?

イーズポイントのネットワークは、あたかも星座のようです。
イーズポイントは互いに影響し合いながら、共に動きます。
膜連続体の張力が変化すると、それに応じて全ポイントが位置を変えます。

イーズポイントは、疼痛解消テクニックではエントリーポイント(システムに進入するための「入口」)に用いられます。
イーズポイントのネットワークが、疼痛解消テクニックを適用する際の基盤(マトリックス)となります。
オープンパス・メソッド(R)を習得した者が、痛みを引き起こす部位を、あるいは歪み構造の中心を間違いなく指し示すことができるのは、この基盤を利用しているからです。

先日、疼痛を訴える方とセッションを行いました。
その方には、大腿部外側から下腿にかけて強い痛みがありました。
しかし、痛みのある部位に明確な圧痛点はなく、そこから膜連続体(イーズポイントのネットワーク)に働く張力をたどると、小殿筋に行き着きました。
小殿筋上部で、反転したイーズポイントを正常化すると、大腿部外側から下腿にかけての痛みは消えました。
また、明らかに姿勢が変化し、歩行は見違えました。
その方が仰った「視界が3Dになった」という言葉が、大変に印象的でした。

この反転したイーズポイントは、索状に硬結した組織内にありましたが、「トリガーポイント」と言われるものと同じではないでしょうか。

もしかすると、イーズポイントのネットワークは、トリガーポイントの基盤でもあるかもしれません。



【お知らせ】

オープンパス認定パルペーション(触察)・トレーニング体験受講者を募集いたします。
日時: 8月16日(日)10:00〜17:00(昼休憩1時間)(第10期、第3回)
講師: 小川隆之、斎藤瑞穂
参加費: 10000円/6時間(特別価格)
* 体験受講は2回まで可能です。

ご参加ご希望の方は、お手数ですが、
(1)お名前
(2)当日の連絡先(携帯番号または携帯メールアドレス)
(3)ご職業
(4)ご住所(参加票を送らせていただきます)
(5)ご質問、コメントなど(もしあれば)
上記をご記入の上で、openpath@hotmail.com にお申し込みください。
皆様のご参加をお待ちしております。

2015年07月01日

ボディワーカーとしての「熟練」

ボディワークが対象とするのは「人間」です。
人間は機械ではないので、どこかにボタンやスイッチがあって、それらを押せば特定の反応や変化が起こるというようには、もちろんできていません。
「人間」を「身体」と置き換えても同じことです。

* 以下は、クライアントではなく、ボディワーカーの立場から記述しています。

ボディワークが「技術」であるかぎり、それを用いたときに、反応や変化の方向を制御できることが期待されます。
人間を対象とするために、想定外の出来事が起こることも少なくありませんが、技術であるかぎり、それに対処する用意がなければなりません。
オープンパスでは、こうした「想定外」を少なくするための研究を続けてきました。
鍵となるのは「意識」の用い方だというのが、私たちの見解です。
意識を用いるというのは、何らかの対象に意識を差し向けることで、言い換えれば「注意を向ける」ということです。

私たちが何かを学び始めるとき、注意の大半は学びの対象(内容)に向けられます。
認知科学では、注意を「心的資源」と捉えますが、それにはかぎりがあって(脳の学習・記憶システムには限界があって、一時に注意を向けることのできる対象の数がかぎられています)、何かを懸命に学ぶときには、学びの対象以外に向けることは難しくなります。
自転車に乗るのを習い始めたときのことを覚えているでしょうか。
私たちの注意は、ハンドルを握ること、サドルに腰をかけること、ペダルを踏むことなどに向けられて、「どこの行きたいか」に向けられることなどなかったでしょう。
やがて学びが進むと、自転車を操縦することに注意を向ける必要はなくなります。
意識の用いられ方が変わったのです。
「心的資源」は操縦以外のことに差し向けられることになり、私たちは行き先のことを想像したり、景色を楽しんだりするでしょう。
ボディワーク・セッションでも同様のことが起こります。
オープンパスでは、「熟練」という言葉を用いて、上記のようなプロセスを説明してきました。
ボディワーカーが新たな技術を学ぶとき、その技術の手順や適用のタイミング、手技の展開などに、大半の注意が向いています。
この段階で、クライアントと向き合うことになってしまったら、クライアントに十分な注意を向けること、意識を用いることは不可能でしょうし、想定外の出来事に対処することなど無理な話でしょう。

少しずつでも「心的資源」を残して(保って)おくことが可能になれば(つまり、クライアントのために意識を用いることが可能になれば)、「熟練」へのプロセスへ入ることができます。
このプロセスの中で、どう習練するのかは、個々のボディワーカーに任されますが、オープンパスは、熟練のための具体的な方法を提示しています。
「実践経験を重ねること」はもちろんですが、それ以上に有効な方法として、膜連続体の張力や動き(滑走、収縮など)を感覚する練習法、人物画を見るような観察法(以上2法によって、わずかな変化を追えるようになるので、「想定外」となるはずの出来事を「想定内」に収めることができます)、エア・パルペーション(想像力を駆使して行うことが役に立ちます)などをお伝えし、いくつかはトレーニングの中でも実習しました。


〈インテグレーティブワーカー養成トレーニング 授業風景〉










私たちが新たな技術を学び始めるとき、その技術における個々の手続き、手順などを追うことに意識が用いられます。
熟練すると、身体がそれらを実行する(追うのではなく)ようになり、技術の大半は非意識的に(オートパイロットで)行われます。
身体の反応は、速さと正確さの点で意識に勝っています(これが、熟練において目立つ外観的な要素です)。
そして意識の役割は、想定外の出来事に備えるために見張る(俯瞰する)こと(もちろん、身体はそれにも速やかに対応しますが)、セッションの進行を、セッション目標の達成、主訴の解決に向けるように調整することなどにしぼられます。

2015年06月24日

疼痛解消テクニックとカウンセリング/受講生に答えて

オープンパス・メソッド(R)では、ボディワーク・セッションを進める上でカウンセリングを非常に大切にします。
カウンセリングをどのように行うかで、セッションの結果が大きく違ってきます。
特に疼痛解消テクニックを用いる際には、カウンセリングが上手くいかなければ良い結果を得られません。(注)
カウンセリングが上手くいかなければ、その後のどのような働きかけも「疼痛の心理面」に届かずに終わってしまいます。
それでも手技力があればその場で疼痛は消えるでしょうが、症状が戻ってくる可能性は高いでしょう。

(注)オープンパス・メソッド(R)では、疼痛に対して筋生理、体液、心理(認知)の3項から働きかけます。
カウンセリングが関わるのは、主に最後の項です。

また、セッション終了後のことも考えなければなりません。
セッションで起こった変化を日常に繋げるためには準備が必要で、その準備をカウンセリングで行わなければなりません。
単に疼痛がどの部位にあるとか、股関節の伸展可動域が狭い、回旋ができないというだけでなく、クライアントの訴える問題が起こる日常場面(できれば複数)を丁寧に聞き取る必要があります。