2014年09月28日

第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第12回

今日は第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第12回が開催されました。
今回は質疑応答と交換セッションを行いました。

カウンセリングにて主訴を聴き取る
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カウンセリング技術を指導する斎藤講師
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テキストに基づいて姿勢分析法を指導する斎藤講師
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触察によって膝の構造的な変位を確認する‏
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肩甲挙筋に働きかける
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上腕二頭筋に働きかける
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大腿直筋に働きかける
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腰背部に働きかける
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脊柱起立筋に働きかける
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2014年09月01日

第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第9回

8月31日、第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第9回が開催されました。
今回は、深部筋膜操作と浅筋膜操作の復習、姿勢分析の実習を行いました。

深部筋膜操作と浅筋膜操作の復習は、小テストの形式で行いました。
深部筋膜操作については、筋肉名が記載された多くのカードの中から2枚を目隠し選択し、それら記述された筋肉に対する触察及びファシャ・リリースの技術をテストしました。
浅筋膜操作については、肘関節、肩関節、膝関節、頸部などの可動域を拡大する技術をテストしました。
テスト結果は全体として(一部の方々を除いて)、合格点と言えるものではありません(合格点とは言い難いもの)でした。
この事態については、講師側の伝える技術も含めて反省、熟考し、今回の結果をこの先のトレーニングに反映させなければならないと思っています。

小テストの後、姿勢分析の実習を行いました。
姿勢分析の実践では、瞬時に、身体を立体的(三次元的)に観察できなければなりません。
今回はその準備として、姿勢分析シートに4方向もしくは5方向から見た身体図を描く練習をしました。
今回お伝えした描図法は、将来的には不要となるもので、観察手順を習得するための「方便」のようなものです。

学習し、忘れ去り、学習し、忘れ去る。
伝える側としては少し寂しいことですが、身体を通した、あるいは身体に関わる学習では、この「忘れ去る」という部分がどうしても必要なのだと思います。
ただし、今回の「方便」(カリキュラム)については(も)、行き詰ったときなどに立ち戻っていただけるだけの価値はあるものと思っています。

今回の講義では、アナリシスについて対人技法的、解剖学的、力学的観点から説明しました。
また実習を挟みながら、姿勢分析の主な指標、参考点をお伝えし、質疑応答の時間を取りました。

2014年08月17日

第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第8回

本日(8月17日)、第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第8回が開催されました。
今回のテーマはカウンセリングでした。


オープンパス・メソッド(R)ではカウンセリングを重視しますが、それはクライアントの主訴を第一と考えるからです。
姿勢分析や動作分析で得た結果よりも、クライアントの訴えに重きを置きます。
ただし正確に言うと、この場合の「クライアントの主訴」とは、クライアントの生(なま)の訴えを、クライアントとボディワーカーが協力して、ボディワークで対処できる形に再構成したものです。

クライアントの訴えを詳しく聴取し、それに対してボディワークで何ができるかという、ボディワーカーからの情報提供を行います。
そうした相互作業の中で、今後のセッションで扱われる中心問題が導き出されます。

オープンパス・メソッド(R)は、姿勢や動作、身体バランスに関する「絶対的イメージ」を持ち合わせていないので、こうした作業が大切になってきます。
もちろん、自他による数々の研究成果から得た、身体生理、身体構造に関する情報を鑑みながらの作業となります。


今回は最初に、クライアントに対して正確な情報提供を行うことができるように、ファシャワークの各技術(浅筋膜リリース、深部筋膜リリース、イーズポイントリリース、牽引法)間の違いについて復習しました。

次にボディワーク・セッションの大まかな流れについてお伝えしました。
ボディワーク・オフィスは、ネットの中に「看板」があるのが通常ですので、予約受付などはネットを通して行われることになります。
私たちのセッションは、メールを交換した時点から始まっていると考えなければなりません。

そして予約が成立し、クライアントとの最初のミーティング、インテーク(カウンセリング)、セッション、セッション後のカウンセリングという具合に、ボディワーク・セッションは進行します。
そうした進行の中での注意点などお伝えしました。

次にカウンセリング演習のための説明を行いました。
「開かれた質問」と「閉じた質問」に関する、オープンパス・メソッド(R)の考え方、症状や痛みといった、ボディワークでは扱いにくい問題に対する対処、体性感覚に留意させるための言葉がけなどについてお伝えしました。

その後はロールプレイの形で、「開かれた質問」と「閉じた質問」を使って、クライアントの生(なま)の訴えを、ボディワーク・セッションで扱える内容にする練習、困ったクライアント(クレーマータイプ、時間にルーズなクライアント、個人的な付き合いを求めるクライアント、モンスターマザータイプ、パワープレータイプ、時間延長サービスを期待するクライアント、痛みしか訴えないクライアント、など)に対処する練習などを行いました。

最後にインテークフォームを作成しました。
インテークフォームとは、ボディワーク・セッションの初回にクライアントに書き込んでいただく、またクライアントから聴取した内容を書き取るフォームのことです。
インテークフォームの内容は、ボディワーカーがどんなクライアントを受け入れるつもりかによってまったく違ってきます。

受講生の間から「今回はいつもとは違った疲労感がある」という声が上がりましたが、施術で使うのとは違う意識レベルでの学習だったと思います。

2014年08月04日

第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第7回

8月4日、第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第7回が開催されました。
前々回前回に引き続き、今回のテーマもイーズポイントリリーステクニック(ease point release technique)でした。
今回は体幹部、頭頸部、腕部の後面、臀部の後・外側面のイーズポイントをリリースしました。

今回のセッション時間は、範囲、イーズポイント数から言うと、前回までの2/3の時間で行われました。
イーズポイントリリーステクニックは正確に行うと、かなり強力で、しかも短時間に結果が出ます。
デモでお見せしましたが、反転した(圧痛ポイントとなった)イーズポイントも的確に働きかければ、一瞬にしてイーズ(ease 心地よい)ポイントに戻ります。
つまりは、一瞬にして身体構造が変化し、クライアントは安静状態に導かれるということです。

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今回の範囲(体幹部、頭頸部、腕部の後面、臀部の後・外側面)においても、イーズポイント数は倍増していました。
「倍増していました」というと、自然発生的に聞こえますが(笑)、もちろんそうではなく、斎藤講師が「倍増させた」のです。

イーズポイントリリーステクニックを使ったセッションでは、数多くのイーズポイントをその場で捉えながら働きかけていくわけですが、これらのポイントには個人差があり、同じ人でもその状態によって異なります(上の画像を参照してください)。
ですから、授業でイーズポイントの場所を教示する際には、確実に「ここ」とは言えず、解剖学的指標などを使って「平均的に」部位を割り出してお伝えしなければなりません(嬉しく思うのは、もうすでに解剖学的指標を超えて、ご自身の感覚でイーズポイントを探り出せている受講生さんもいらっしゃることです)。
今回もその点でかなり苦労があったようです。

イーズポイントリリーステクニックのような、経験が必要なテクニックをお伝えする際には特にですが、卒業された皆さん(オープンパス・メソッド(R)・ボディワーカーの皆さん)の再参加にたいへん助けられています。
今期はほぼ毎回、5期生の山田さんが参加してくださっています。
というか、指導してくださっていると言っても過言でなく、非常にありがたいです。

イーズポイントリリーステクニックは今回で終了し、次回はカウンセリングを学ぶ予定です。

2014年07月28日

第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第6回

7月27日、第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第6回が開催されました。
前回に引き続き今回のテーマもイーズポイントリリーステクニックでした。
今回は胸腹部、腕部(腹側)、肩部のイーズポイントをリリースしました。

今期のイーズポイント数は前期までと比較すると、倍近くになっています(斎藤講師によってこのテクニックは継続的に更新されています)。
それらを覚えることは、大変なように思うかもしれませんが、受け手のフィードバックと共にそれらを圧する練習、そして受け手になってそれらを圧される(独特の感覚が得られます)ことを繰り返すうちに、自然と手技がポイントに向かうようになっていきます。

イーズポイントは「押されると心地よいポイント」ですが、それらは例外なく敏感です。
それらは身体内に働く張力や圧力の「結節点」であり、ですからそれらに働きかけると身体構造が大きく変わり、それらが存在する部位に構造的な問題があると、それらは圧痛ポイントに「反転」します。

受講生同士でペアを作っての実習中に起こったことですが、あるペアが胸腹部半身のイーズポイントリリースを終えた時点で、その成果を見せていただくと、胸腹部の構造がかなり変化していて(左右差が著しく)驚きましたが、さらに驚いたのは全く触れていない頭蓋骨の形状に大きな変化が見られたことでした。
しかも残りの半身に対して働きかける中で、頭蓋骨は再調整されて左右が均整な状態になりました。

イーズポイントリリーステクニックの実習はファシャワークの技術全般を向上させます。
イーズポイントを探し出すことができるということは、身体内の張力や圧力のネットワークを感得できるということです。
私は、これこそがこのテクニックの実習から得られる最大の成果ではないかと思っています。

2014年07月21日

第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第5回

7月20日、第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第5回が開催されました。
今回のテーマはイーズポイントリリーステクニック(ease point release technique)でした。

お菓子! いちばん右にあるうなぎパイは1期生のばねさんのおみやげです。
8期生の皆さん、ばねさん、ありがとうございます。
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さて、イーズポイントリリーステクニックとは、身体に点在するイーズポイント(心地よいポイント)に対して、リラクゼーション、身体機能・構造の改善、コミュニケーションの目的で働きかけるテクニックです。

イーズポイントリリーステクニックは斎藤講師が個人的に考案・工夫したテクニックですが、今ではオープンパス・メソッド(R)に欠かせないものとなっています。
オープンパス・メソッド(R)疼痛解消テクニック、エントリーポイントの考え方(インテグレーティブワーカー養成トレーニングに進級された方々にお伝えします)などは、イーズポイントリリーステクニックを基礎に作られました。

イーズポイントは常に「心地よいポイント」であるわけではなく、圧痛点(あるいは無感覚点)に転換している場合があります。
この場合、「反転したイーズポイント」と呼ばれ、そのポイントに拘縮が発見されることも少なくありません。
イーズポイントは身体内の張力や圧力の交点であり、高反応ポイントですので、そうした反転が見られるわけです。
したがって、イーズポイントが反転している場合、そのポイントを通る力が乱されていると考えられ、身体機能・構造に不具合があると判断されます。
イーズポイントリリーステクニックによって身体機能・構造が時に大きく変化する理由がここにあります。

イーズポイントリリーステクニックは3回半に渡ってお伝えする予定ですが、今回は理論的背景(身体の器官系について、皮膚の微細構造について、感覚器の特性と感覚刺激の応用について)を説明した後、下肢に対する働きかけを実習しました。

イーズポイントリリーステクニックを指導する斎藤講師
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イーズポイントリリーステクニックの実習
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最後に圧痛点(反転したイーズポイント)をイーズポイントに戻す(つまり身体機能・構造を修正する)テクニックをお伝えして、今回は終了しました。

2014年07月07日

第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第4回

7月6日、第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第4回が開催されました。
前回に引き続き今回も深部筋膜操作の実習を行いました。

今回は以下の4項目を行いました。
(1)ハンドリング
(2)筋間中隔に対するアプローチ
(3)内転筋群のリリース
(4)膜操作の演習

(1)ハンドリング
ハンドリングはボディワークにとって必須の技術です。
ハンドリングでは、肢位の誘導、動作の指示、動作の支持を正確に行う必要があります。
以上3つのどれに関しても、方向(角度)、程度、範囲を誤っては、施術結果に目も当てられません!
それなので今回は、動作を前頭面、矢状面、水平面での動きに分解することで、ハンドリングの正確さを追求しました。
受講生の皆さんにとっては、少々難しい課題だったかもしれませんが、実習の段階に入ると、どなたも効果的にハンドリングを行っていました。

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2)筋間中隔に対するアプローチ
上腕外側筋間中隔と上腕内側筋間中隔に対して働きかけました。
筋間中隔がリリースされるプロセスとそのリリース感を、受講生の皆さんに感得していただくのが目的でしたが、実践でそのまま用いることができるように、上記2つの筋膜中隔を選び、テニス肘、ゴルフ肘、野球肘の改善テクニックとして実習しました。

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(3)内転筋群のリリース
内転筋群のリリースはこれまでの期でも行ってきましたが、今期はそれを歩行動作の改善に絡めて実施しました。
歩行動作の改善を目的としたとき、内転筋をリリースした効果は、反対側の脚に出ます。
右内転筋をリリースすれば左脚の動きに、左内転筋をリリースすれば、右脚の動きに改善が見られます。
すなわち、内転筋群をリリースした脚が立脚期にあるとき、遊脚期にある反対側の脚の動きが改善されるのです。

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(4)膜操作の演習
ファシャワーク、すなわち膜操作ですが、膜を思ったように操作するためには、正確な技術が必要です。
今回は正確な膜操作を行うために、圧のコントロール、エンドフィールの感得、関節感得による情報収集などに焦点を当てながらの演習となりました。

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(膜操作を指導する斎藤講師


【お知らせ】7月13日にパルペーション公開セッションを開催します。・・・詳しい内容(

2014年06月30日

第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第3回

6月29日、第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第3回が開催されました。
前回に引き続き今回も深部筋膜操作の実習を行いました。

今回は、胸部、腹部、骨盤部、頸部の4部位について、幾つかのテクニックを、連続した1つのテクニックの形でお伝えしました。
実践の際に(臨床で)そのまま連続した形で使っても、一部を、あるいは1つか2つのテクニックを取り出して使っても有効であるように作りました。

胸部のテックニックは、胸郭前面、腕の可動域が広がって、呼吸が楽になることを目的に作りました。
対象とした筋は(筋のレベルで言えば)、腹直筋、大胸筋、小胸筋、肩甲下筋、前鋸筋、大円筋、広背筋の7筋です。
最初に第5〜7肋軟骨上で腹直筋を操作しました。
リリースの目安としては、手技下で感じ取れる膜組織の変化の他、骨盤傾斜、胸郭の縦幅、肩の位置、呼吸の変化などです。
次に大胸筋の起始部に対して、緊張した部位(線維群)に合わせて肩関節の角度を変えながらの操作を行いました。
また停止部に対しては、鎖骨部と腹肋部の筋間ポケットの操作を行いました。
その後は腋窩をえぐる操作ですが、「えぐる」とは言ってもソフトな手技操作です。
手技を精確に使えば、操作者に強い力は必要ないし、受け手も痛みなど感じず、心地よさがあるだけです。
胸郭前外側面から烏口突起まで、肩甲下窩と胸郭の間から肩関節前面を通って小結節及び小結節稜まで、そして肩甲骨外側縁をたどり(えぐり)ます。

腹部については、直接には腹直筋を対象とし、腹部から背部にかけて変化を起こすテクニックをお伝えしました。
手順としては、腹直筋の白線、外側縁、腱画、起始部の操作です(停止部については「胸部のテクニック」で行いました)。
ただし操作を始める前に、腹部に手を置いてその状態を「傾聴」します。
慣れてくると、腹部の構造が助けとなって、体幹の張力ネットワークが明確に把握できます。
最初の操作は白線に対してですが、これには大きな変化が伴います。
リリースの目安としては、手技下で感じ取れる膜組織の変化はもちろん、腹直筋の形状、胸郭と骨盤の位置関係、体幹の床方向への動き、(両手で体幹前後を挟む傾聴では)起立筋の張り、呼吸の変化などです。
その後も前述した手順で進めると、変化が見えやすいと思います。
腹直筋と胸郭、骨盤部との関係、腹直筋から腰背筋膜までの繋がりなどを考えると、体幹全体に及ぶ変化にも納得できます。

骨盤部については、腰痛解消のために5筋を選択して実習しました。
ただし受け手の状態を見ながら、選択的に対応していく(張力ネットワークをたどる練習として)方法を取りました。

【張力ネットワークを捉え、それに働きかけているセッションの例】


頸部のテクニックについては資料を配布し、特に時間をかけて行いました。
深部筋膜だけでなく、浅筋膜に対する操作も含めてお伝えしました。
治療的効果だけでなく、高いリラクゼーション効果が上がるような内容にしました。


【お知らせ】7月13日にパルペーション公開セッション、7月26日にパルペーション・ワンデイ・ワークショップ(初級)、8月9日にパルペーション・ワンデイ・ワークショップ(上級)を開催します。・・・詳しい内容(

2014年06月23日

第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第2回

6月22日、第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第2回が開催されました。
今回は深部筋膜操作の実習を行いました。

ファシャワーカー養成トレーニングで主に対象とする深部筋膜は、深筋膜、筋間中隔、筋筋膜の3つです。
中でも筋筋膜については、多くの時間を割きます。
筋筋膜は筋肉を包み込む筋膜ですので、ファシャワーカー養成トレーニングの前段階であるパルペーション・トレーニングで、そのロケーションについては十分に学んできました。

パルペーション・トレーニングの際に学んだ、各筋肉へ到達する道筋がファシャワーカー養成トレーニングでそのまま深部筋膜操作に活かされます。
そして、8期クラスはパルペーション・トレーニングの際に、全員がファシャワーカー養成トレーニングへの進級希望を表明されていたこともあり、対象筋に到達するまでの手技の方向、身体の構え、スタンスなどに関しても、多少ですが意識的であるようお伝えしました。
今回はそれらを明確に、さらに対象筋へ到達するだけでなくそれをリリースするために必要な技術、集中の仕方などを加えてお伝えしました。


最初に手技ツールを学ぶための実習を行いました。
ペアになり、相手の身体を借りて様々な手技ツール(四指、母指、ソフトフィスト、ナックル、前腕、肘など)を試しました。
また手技ツールの他に、筋膜に対してどの方向に圧を加えるか、圧を加える方向に対して姿勢をどう決めるか、両手をどう使うか、テーブルの高さを選ぶこと、などについてお伝えしました。

筋膜に対してどの方向に圧を加えるかで、リリースの起こり方が違ってきます。
ただし筋膜の状態を触知できる能力がなければ、その方向を決めるのは難しいかもしれません。
緊張の生まれる方向、緊張の弛む方向を正確に触知し、それによって圧を加える方向を決めなければなりません。
8期生の皆さんにとっては、パルペーション・トレーニングで触察力を養ってきているので、それほど難しくはないようでした。

皆さんにとっては、圧を加える方向に対して姿勢を決めることのほうが難しかったようです。
圧を加える方向というのは要するに手技を向ける方向ですが、それに姿勢をどう合わせるかということで、これが意外と難しいのです。

クライアントさんの身体と直接にコンタクトするのが手技なので、それに姿勢を合わせなければなりません。
もっと正確に言うと、クライアントさんの身体に変化が起こるたびに、手技の位置や方向が変わるので、それに合わせて姿勢を変えていかなければなりません。
姿勢を変えていくことができないと、身体が捻じれて緊張を生んでしまいます。

両手をどう使うかということも大切です。
両手を操作手と支持手にどう使い分けるかということです。
ボディワーカーは、普段はそうでなくても、セッションの際には両利きでなければなりません。

テーブルの高さについては、最初はどの高さが自分に合うのか見当がつかないかもしれませんが、自分のスタイルが決まってくれば、自然と決まってきます。
ですから、これが自分の高さだと分かるようになれば、スタイルや施術が安定してきたと考えてよいでしょう。

次に「弛緩集中」「リリース感覚」「クライアントさんにセッション参加を促すこと」の3点を意識しながら、セッション形式での実習を行いました。

私たちは学校教育から仕事、日常の中でも、集中することを強いられます。
その集中は1点に集中する、緊張を伴った集中(緊張集中)であることがほとんどでしょう。
ボディワークで必要な集中はそれとは違い、弛緩集中と言って、身体が弛み、視野が広がった状態を伴います。
弛緩集中と言うと、身体の状態を表わしていますが、これを態度の面から言うと、受動的集中となります。

リリース感覚については、ボディワーカーだけが感覚するのではなく、クライアントさんにも感じてもらえるようにする、クライアントさんの感覚を引き出すということです。

クライアントさんにセッション参加を促す方法は多々ありますが、その中でも効果が高いのが施術を受けながら動いてもらうということでしょう。
今回はこの方法をお伝えしました。
これには効果的な方法が様々あります。

最後に、ペアになって牽引法を実習しましたが、これについては深部筋膜に対してだけでなく、浅筋膜に対しての牽引法も併せて行いました。
浅筋膜の牽引法は、牽引部をホールドする際に浅筋膜に手指をひっかけて牽引するのですが、これがなかなか難しいかと思います。
8期生の皆さんは、深部筋膜、浅筋膜の牽引法とも問題なく行っていました。


【お知らせ】7月13日にパルペーション公開セッション、7月26日にパルペーション・ワンデイ・ワークショップ(初級)、8月9日にパルペーション・ワンデイ・ワークショップ(上級)を開催します。・・・詳しい内容(

2014年06月09日

第8期オープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第1回

昨日(6月8日)はオープンパス認定ファシャワーカー養成トレーニング第1回が開催されました。
今回は「ボディワークの定義とその目的」「ファシャワーク、ファシャワーカーとは?」というテーマで講義をした後、「浅筋膜操作」の実習を行いました。

「ボディワークの定義とその目的」の講義では、ボディワークの定義をお伝えし、ボディワークの特徴としてセッションに主体的に参加すること、快・不快より体性感覚を重視すること、患部ではなく身体全体を視野に入れることなどを話しました。

「ファシャワーカー、ファシャワークとは?」の講義では、ファシャワーカー、ファシャワークについて簡単に定義した後、ファシャ(筋膜)の構造について話しました。

技法を決めるのは、技法の対象をどう捉えるかによるでしょう。
オープンパス・メソッド(R)では、ファシャの構造を5層に捉え、深層から浅層にかけて層間の好滑走性が増していくと考えます(現時点ではそう捉えています)。
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「浅筋膜操作」の実習を始める前に、デモンストレーションを行いました。
浅筋膜のレベルでは短時間で変化が起こるということを、受講生の皆さんに知っていただくためでした。
浅筋膜は最浅層にあり、すぐ下層の深筋膜との本来的な滑走性がかなり高く、滑走幅も広いので、変化は素早く大きく起こります。
施術者は「リリースする」というより「滑走させる」イメージを持ったほうがよいでしょう。
このレベルで時間をかけてしまうと、変化が大きすぎて、クライアントがバランスを崩してしまう可能性が高いです。

浅筋膜操作を行う前に、動作による浅筋膜の動き(滑走)を調べました。
浅筋膜の動きは、基本的な滑走方向はあるものの、個々人の骨格、姿勢や動作の癖、過去に負った怪我などによって、かなり異なります。
そして適切で有効な浅筋膜操作を行うためには、これらの個々に異なった滑走方向に沿って施術を始めなければなりません。
上の画像では、頸部の回旋による胸部浅筋膜の動きを調べています。
下は、胸部浅筋膜の動きを細かく板書したものです。
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浅筋膜操作を指導する斎藤講師
上の画像では腹部から胸部までの、中の画像では大腿部後面の、下の画像では上腕部の浅筋膜操作を指導しています。
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股関節の可動域を広げるために腹部浅筋膜に働きかけています。
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5期生のYさんが参加してくださいました。美しい施術姿!
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回旋動作をスムースにするために、胸背部浅筋膜に働きかけています。
上の画像は腹臥位で、下の画像は座位で行っています。
回旋動作と言っても、実際の動きの中では、単純な回旋だけを含む動作はあまりないでしょう。
例えば日常で回旋を含む動作と言えば、例えば振り向く、手を伸ばして棚上の物を取る、歩くなど。
スポーツ動作では、例えば水泳のクロール、バレーボールのアタック、野球のピッチングなど。
これらは、それぞれ浅筋膜を滑走操作させる方向が異なったり、ときには逆だったりします。
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肩関節の可動域を広げるために胸部浅筋膜(上の画像)と上腕部浅筋膜(下の画像)に働きかけています。
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最後に、重心を移動させ、仙腸関節を調整し、足底接地面を変えることで、全身の構造を変える技術をお伝えしました。
これらを10分ほどのショートセッションで行うのですが、受講生の皆さん全員がマスターしました。教える側としては大感激です。
先日、第2回公開セッションで私が行ったこのセッションを、全員が行えるようになりました。
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【お知らせ】7月13日にパルペーション公開セッション、7月26日にパルペーション・ワンデイ・ワークショップ(初級)、8月9日にパルペーション・ワンデイ・ワークショップ(上級)を開催します。・・・詳しい内容(